たっくんは、点字ブロックがどこから始まっているのか、目で追ってみました。どうやら、たっくんたちが入ってきた自動ドアのところからのようです。帰るときに、くわしく見ようと思いました。 「ちいちゃん、こんにちは」 係のお姉さんが声をかけました。 「こんにちは」 たっくんも元気にあいさつしました。 「今日はお母さんと一緒じゃないのね。でも、元気なぼくと一緒で、たのもしいわよ」 「いとこのたっくんです。一緒に二階へ行ってきました。たっくんは、この図書館初めてなんです」 「たっくん、感想は?」 「ちいちゃんの本の読み聞かせについて来ただけなんだけど、いろいろなことが分かりました。ぼくが知ってる図書館の感じと、ずいぶんちがって…」 たっくんは、うまく言葉が出てきません。 「また来たいなって、そう思いました」 やっと、これだけ言えました。 「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいわ。いつでも遊びに来てね」 係のお姉さんが、親切そうで、やさしそうで、たっくんはすっかり照れてしまいました。 「たっくん、そろそろ、帰りましょう」 二人は、玄関へ向かいました。 ![]() |

