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令和4年9月20日
さい帯血は何に使われるの?
痛みとか、赤ちゃんに影響があるのでは?
気になる「さい帯血」について、3人のママが専門家に聞きました。
北海道のママと家族を応援するウェブサイトmamatalkで詳しく紹介されています。
新しいいのちが救う、もう一つのいのちについて一緒に考えませんか?
さい帯血とは
さい帯血とは、ママと赤ちゃんを結ぶへその緒(=さい帯)と胎盤の中に流れる血液のことです。
さい帯血には、血液をつくる細胞(造血幹細胞)がたくさん含まれているため、骨髄移植と同じく白血病などの病気と闘う患者さんの治療に役立てられます。
さい帯血移植のメリット
骨髄移植と同様に白血病などの治療に効果があるさい帯血移植ですが、骨髄移植と比べていくつかのメリットがあります。
- 骨髄移植と異なり、HLA(白血球の型)が全て一致しなくてもよい。
- 骨髄移植の場合は、ドナー(提供者)が入院したり、全身麻酔をするなどの負担がありますが、出産が終わった後に本来捨てるさい帯血の採取は、ママにも赤ちゃんにも負担はありません。
また、ドナーのコーディネート期間が不要です。
2020年は、約1,500人の患者さんがさい帯血移植を受けました。
近年では、骨髄移植よりもさい帯血移植の方が多くなっています。
さい帯血を提供するには
さい帯血バンクと提携している産科施設で、さい帯血を採取することができます。ただし、提供できるのは、提携している産科施設でお産する妊婦さんのみです。
また、提携している産科施設で提供を希望された場合でも、出産時刻の関係やお産の状況によっては採取できないこともあります。
さい帯血Q&A
痛みとか、赤ちゃんに影響があるのでは・・・?
出産後に採取するため、痛みや影響はありません。安全なお産が優先です。
お金がかかるのでは?
費用負担はありません。
どこの病院でもできる?
公的さい帯血バンクと提携する産科施設のみで、受け付けています。
北海道では、札幌市内及びその近郊と旭川市内の病院・クリニックで採取・提供を行うことができます。
詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
提供したさい帯血は、自分で使えるの?
提供いただいたさい帯血を第三者の患者さんに使うシステムです。
個人を指定して使うことはできません
個人情報は守られるの?
個人情報と切り離して番号を厳重に管理されるため、心配ありません。
さい帯血バンクとは
さい帯血バンクは、さい帯血を白血病などの治療に役立てるために、さい帯血の採取、検査、分離保存、供給、データの管理を行っています。
現在、公的なバンクは全国に6か所あり、北海道には、日本赤十字社北海道さい帯血バンクがあります。