野生大麻・不正けし撲滅運動の実施について
近年、全国的に大麻事犯検挙者数が増加しており、高校生や大学生など若年者による大麻の不法な所持や販売、大麻の種子から大麻を不正に栽培する事例等が報告され、薬物乱用の拡大が深刻な状況となっております。
また、けしの仲間には、麻薬成分を含むため栽培が禁止されているものがありますが、誤って庭先などに植えられる事例があります。
道では、野生大麻・不正けしを撲滅するため、野生大麻・不正けし撲滅運動を実施しています。
実施期間
6月1日~9月30日(4か月間)
大麻について
大麻は、その茎から丈夫な繊維がとれるので、昔から繊維をとる植物として栽培・利用されてきました。
大麻とは、大麻草の栽培の規制に関する法律でいう大麻草(カンナビス・サティバ・リンネ)及びその製品(一部を除く。)のことであり、それは麻薬として位置づけられ、日本では無許可の栽培や使用、所持等は、法律で禁止されています。
大麻の見分け方
- 葉は、細長い柄の先に、3~9枚(通常は奇数)の小葉が集まって手のひらのような形です。
- 生長した茎は、太くまっすぐに立ち、浅い縦すじが通っています。
- 生長が早く、大きいものは草丈が3mにもなりますが、種子をつけた後は枯れてしまいます。
(画像は、厚生労働省ホームページから引用)
(画像は、厚生労働省ホームページから引用)
けしについて
けしの仲間(ケシ属植物)は、春から夏にかけて色鮮やかで美しい大きな花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用の植物として人気があります。
しかし、けしの仲間には、法律で栽培が禁止されているものがあります。
これらは、外観の特徴から、園芸用のけしと区別できます。
違法なけしは、ケシ(ソムニフェルム種)、アツミゲシ(セティゲルム種)、ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)があります。
けし(ソムニフェルム種)の見分け方
- 花は、赤、桃、紫、白などの色があり、花びらは4枚の一重咲きや八重咲きのものがあります。
- 葉、茎、つぼみなどの外観は、キャベツの葉のような白味を帯びた緑色をしています。
- 葉は互い違いに茎につき、茎を抱き込むような形でついています。
けし花
けしの葉
(画像は、厚生労働省ホームページから引用)
大麻・けしのその他の特徴など
厚生労働省ホームページに、見分け方の冊子が掲載されていますので、ご覧ください。
また、各保健所には、冊子の紙媒体がありますので、必要な場合は、各保健所へお問い合わせください。
野生大麻・不正けしを発見したときは
野生大麻・不正けしを発見したときは、速やかに、最寄りの保健所・警察署にご連絡ください。(連絡先は、下記に掲載しています。)
自身の土地に、野生大麻・不正けしが自生していた場合
自身の土地に、野生大麻・不正けしが自生していた場合、土地の所有者や使用者が、自らにより除去するとともに、自生場所、除去本数等を保健所へご連絡ください。
なお、自生量が多く、土地の所有者や使用者により除去が困難な場合は、関係機関、協力団体等とともに、除去活動を行いますので、最寄りの保健所・警察署にご相談ください。