里親になりませんか

里親制度のご案内

里親になりませんか

北海道には、様々な事情で親と暮らすことができない子どもが1,000人以上います。そうした子どもは児童相談所が保護し、児童養護施設、里親などのさまざまな場所で生活しています。

里親制度は、様々な事情で親と離れて暮らす子どもを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育するものであり、子どもの福祉のための制度です。

子どもが成長する過程においては、特定の信頼できる大人との間での愛着形成がとても重要です。そのため、より多くの子ども達が家庭と同じような環境で生活することができる里親における養育を推進しています。
 
北海道では、子どものための里親制度であることを理解していただき、様々な事情を抱える子どもたちを、温かく豊かな愛情をもって育てていただく、里親を募集しています。

里親からみなさんへのメッセージ

里親は、親の病気や虐待など、様々な理由で家族と一緒に暮らせない子どもを里親の家で大切に育てており、子どもの養育に日々悩みながらも、子どもの成長に「喜び」や「やりがい」を感じながら、養育しています。

里親から皆さんへのメッセージがありますので、ご覧ください。


 実親さんを尊重しながら里子を養育することを忘れない。
 まず、いろいろな背景がある里子を社会にいかにスムーズに適応させていくかを考え、その子、その子に合わせた養育をする、ということに使命を感じ、やりがいに繋げています。
 

 
 生後、数ヶ月の子から、高校生まで養育していましたが、どの年代でも、里子たちはそれぞれ異なった環境のもとで育ち、様々な問題を抱えています。
 もちろん大変なことは何度もありますが、大変なのは里親よりも里子であり、「子供を預かってる」ではなく、「預からせて貰ってる」という気持ちでいないとダメだと思います。
 里子の笑顔と、成長を感じた時が何よりも嬉しいです。里子のおかげで勉強になることも多いし、多くの方々に里親になってもらいたいです。
 

 
 突然やってきた子どもが家族の一員として家庭になじむのにはお互いに時間がかかるが、血のつながりがない子どもでも長く一緒にいる事で自然に認められるようになった。
 親元に帰ってしまってからの数ヶ月の喪失感が大きすぎて、次の子を受け入れる気持ちになれない。それだけ大きな絆ができていたのかと自分でも驚くが、里親とはそういうものだと言い聞かせて前を向かなければならないと思う。たとえ忘れられても一緒に過ごした時間は無駄ではなかったと思いたい。
 


 実母が病気のため、出産後、手放さざるを得なかったが、自分の手で育てたい気持ちがあり、里親を信じ、自分の病気の回復に努め、家庭復帰を果たしたことが、感動でした。
 子どもの養育はもちろん、実母の精神的な支えになれた結果が、家庭復帰につながったと思っています。
 

 

この他にも、多くの里親からみなさんへのメッセージがありますので、ご覧ください。

問い合わせ先

里親制度に興味のある方はお近くの児童相談所にご相談ください。

里親の種類

里親には、4つの種類があります。

養育里親保護者のいない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童を養育する里親
専門里親児童虐待などの行為により心身に有害な影響を受けた児童など、特に専門的な支援が必要な児童を養育する里親
養子縁組里親養子縁組によって養親となることを希望する里親
親族里親要保護児童の両親等が死亡、行方不明又は拘禁等のため、扶養義務者及びその配偶者である親族が養育する里親

里親になるための要件

里親になるために、特別な資格は必要ありません。ただし、次の要件を満たしていなければなりません。

① 要保護児童の養育に係る理解と熱意、児童への豊かな愛情を有していること
② 経済的に困窮していないこと(親族里親は除く)
③ 道が行う所定の研修を修了していること
④ 本人またはその同居人が、欠格事由に該当しないこと

(欠格事由)
ア 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者
イ 法、児童買春・児童ポルノ禁止法(児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に
 関する法律)又は政令第35条で定める福祉関係法律の規定により罰金の刑に処され、その執行を
 終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者
ウ 児童虐待又は被措置児童等虐待を行った者その他児童の福祉に関し著しく不適当な行為をした者

里親制度Q&A

Q1 子育て経験がなくても里親になれますか?
A1 なれます。登録前研修と実習で里親としての準備をします。

Q2 単身者でも養育里親になれますか?
A2 なれます.自治体ごとの条件を満たせば、単身者でも養育里親になることができます。

Q3 子育てで困ったときはどうしたらいいですか?
A3 養育はチームで行います。
   児童相談所や支援機関などが訪問や電話でサポートします。

Q4 家の広さなどに条件はありますか?
A4 子どもが生活をするために必要な広さがあれば借家でも大丈夫です。
   年齢によって、男女を別の部屋にするなどの配慮を求められます

里親への支援

里親での家庭養育を推進するため、北海道では、里親に対する支援を実施しています。
・児童相談所、里親支援専門相談員による家庭訪問支援(子どもの養育相談)
・里親月間(10月)における里親制度の普及啓発の取組
・未委託里親トレーニング事業などの研修の実施
・里親会による養育経験等の事例発表などの研修会の開催 など

里親の登録数について

年度ごとの推移(各年度末現在)   (単位:世帯)

年度H28H29H30R1R2R3R4
登録数532519530542552586605

児童相談所ごとの登録数(R4末現在)   (単位:世帯)

児童相談所名中央旭川帯広釧路函館北見岩見沢室蘭
登録数10592777166605678

里親登録証の交付について

北海道では、令和6年度から、里親の身分を証明する顔写真付き「里親登録証」を発行する取組みを始めました。里親登録証は、里親が児童の養育を行う際、様々な機会において、里親とその委託児童との関係性を明らかにしなければならない場面があることから、里親の皆様が円滑に対応するために発行するものです。
交付を希望される里親の方は、所管の児童相談所にお問い合わせください。

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