1 メディアリテラシーとは
「メディアリテラシー」とは・・・ 「メディア」と「リテラシー」二つの言葉が結びついたもの
メディア (media)+リテラシー(literacy)
情報を伝達する手段・媒体+読み書き能力・活用能力
⇒定義 「さまざまなメディアが発する情報を的確に判断し、対処することができる能力」
みなさんも考えましょう!
情報化社会が急速に発展し、テレビ・新聞・雑誌などに加えて、インターネットや携帯電話、スマートフォン、タブレットなど、青少年と密接にかかわりを持つメディアが続々と誕生し、普及しています。
特に、青少年は、メディア情報から影響を受けやすく、早急に「メディアリテラシー」を身につけていくことが必要です。青少年自身が、「メディアリテラシー」の必要性を自覚するとともに、青少年を取り巻く家庭や学校、地域、行政等がそれぞれの役割を果たしつつ、互いに連携を取りながら、具体的な対策に取り組んでいきましょう。
インターネットやスマートフォンを使う時の「二大原則」
- 相手のことを思いやる(他人に迷惑をかけない)
- 自分のことは 自分で守る(自己管理)
2 青少年が巻き込まれるトラブルの例
- 暴力やアダルト系サイト
- 出会い系サイト
- 迷惑メールやデマ情報
- なりすまし
- いやがらせの書き込み
- 個人情報がもれる
- 身に覚えのない請求
- 嘘の広告や広報
- マルチ商法
- 有料情報サービスの利用 など
3 楽しく安全にインターネットを利用するためには
[1] インターネット上でのエチケットを守りましょう
1 インターネットでは、顔を見ながら話す場合と違って、直ぐに広く伝わり、長く残るので、特に、他の人に不愉快な思いをさせないように、気をつけましょう。
2 自分または他人の個人情報をホームページに載せたり、掲示板に書き込んだりしないようにしましょう。
3 著作権の侵害をしないようにしましょう。
- 本、雑誌、新聞等の記事や写真を無断で使うこと。
- テレビやビデオから取り込んだ画像やデータを無断で使うこと。
- 芸能人や有名人の写真、キャラクターをまねて描いた絵の画像データを無断で使うこと。
4 メールを送るときには、宛先を確認してから送信するようにしましよう。
- 宛先が間違っていると、メールが届かなかったり、まったく違う人に届いてしまう場合があります。
5 「チェーンメール(多くの人に転送をお願いするメール)」を受け取っても、ほかの人には送らないようにしましょう。
その他、長い時間続けて画面を見続けていると、目が乾いたり肩が凝ったりするので、休み時間を取るなどの工夫をしましょう。
[2] 有害サイトにアクセスしないために
1 インターネットを使うときには、保護者や先生と一緒に使うようにしましょう。
2 保護者や先生は、子どもがインターネットを使うパソコンには、フィルタリングサービスやフィルタリングソフトを利用しましょう。
- フィルタリングソフトについては、下記[3]1を参照してください。
- 携帯電話についてもフィルタリングできるので、各携帯電話会社におたずねください。
3 ホームページを探すときには、子ども向けの検索ページを利用しましょう。
4 携帯電話のダイレクトメールなどに書かれているURLは、安易にクリツクしないようにしましょう。
[3] トラブルへの対応の例
1 掲示板やメールに嫌がらせ等の書き込みを受けた場合には
- フィルタリングソフトを利用しましょう。フィルタリングとは、不適切な言葉や画像、違法な情報などが含まれているホームページにアクセスできないようにするためのものです。ブロバイダがオプションサービスとして提供している場合や、ソフトとして市販されている場合があります。
2 出会い系のホームページ(書き込みの内容によっては、違法となる場合があります。)にアクセスしたり、チャットに登録してトラブルにあわないためには
- インターネツトで知り合った人に自分の個人情報を教えたり、会う約束をしてはいけません。
- メールアドレスから個人を特定できることもあるので、本名をそのまま使ったり、本名が想像できるようなメールアドレスは使わないようにしましょう。
- フリーメールを利用する場合であっても、アドレスの一部に本名を使ったり、本名が想像できるようなメールアドレスは使わないようにしましょう。
3 ネット上でのアンケートや懸賞の応募等によって、個人情報(本名、住所、顔写真、電話番号、学校名など、本人を特定することができるような情報)が流れてしまい、見覚えのないダイレクトメールが届くようになった場合には
- 受け取り拒絶をしましょう。
- インターネット上に、不要な個人情報は書き込まないようにしましょう。
4 ネットショッピングで被害にあわないためには
- インターネット以外の方法で、該当会社や団体の所在、活動内容等を調べて確認しましょう。
- 被害にあった場合は、すぐに、消費生活センターや警察に相談しましょう。
5 不当請求があつた場合には
- 有料情報サービスや国際電話に誤って接続した場合は、有料情報サービスは請求元へ、国際電話は国際電話不取扱受付センターに連絡して、料金や接続について相談しましょう。
4 家庭・地域での対応の仕方
【家 庭】
●子どもがパソコンや携帯電話を使う前に、話し合って「家族のルール」 を設けましょう。
- 出会い系サイトを利用しないこ とやワン切りなどに出ないこと
- 知らない人からの電話やメールは返信しないこと
- 料金負担のこと
●パソコンは、家族が見える場所に設置しましょう。
●子どもがメールを送るときは、相手に真意が伝わる内容かどうか、保護者にチェックしてもらいましょう。
【地 域】
●子どもと大人が地域行事などに参加するなどいろいろな場所でいろいろな人と関わる環境を持つようにしましょう。
●相手の立場に立った表現方法について、みんなで考えましょう。
●パソコンを材料に、ルールやマナーを確かめ合うなど、周りの大人が子どもに目配りして、積極的に関わっていきましょう。
5 コミュニティーサイト利用上の注意
コミュニティサイトは、スマートフォン・インターネットで利用するプロフ、ブログ、掲示板、チャット、SNS、ゲームサイトなど、不特定多数の人々と自由に交流できるサイトで、新しいコミュニティも多く形成されています。その一方で、全国的に青少年がコミュニティサイト利用による児童買春、児童ポルノ等の犯罪被害や、トラブルに巻き込まれることが後を絶ちません。
コミュニティサイトの利用にあたっては、その特徴を理解し、悪口を書き込まないことや知らない人は信用しないなど、犯罪被害やトラブルに巻き込まれないため正しい利用に十分に注意が必要です。
コミュニティサイトを安全に安心して利用するために次のサイトを参考にしてください。
6 困ったとき、トラブルが生じたときの相談窓口
○インターネットについて、どこに相談してよいかわからないとき
○不正アクセス・ウィルス対策について
・電話番号:03-5978-7509
○通信販売に関する相談窓口
○勝手に国際電話につながった場合
・国際電話不取扱受付センター 0120-210-364
○電話情報サービスなどの架空・不当請求や迷惑メールで困ったり、お悩みのとき
・お近くの市町消費生活センター、市町村消費生活担当窓口:消費者ホットライン188
・北海道立消費生活センターは、050-7505-0999
○子どもの生活態度が乱れる等で困ったり、お悩みのとき
○教育やいじめ等に関すること
・子ども専用フリーダイヤル:0120-3882-86、0120-3882-56
○子どもの非行や犯罪被害について
・少年相談110番:0120-677-110(または各警察署の生活安全課)