ふぐによる食中毒に注意しましょう!

全国では例年、ふぐによる食中毒が発生し、死亡例も報告されています。

特に、自分で釣ったふぐを調理(自家調理)して食べたことによる食中毒も多数発生しています。

ふぐを提供する事業者の皆さまも消費者の皆さまも、ふぐによる食中毒に注意しましょう!

ふぐについて

ふぐの仲間は世界で100種類以上といわれており、日本近海に生息しているのはおよそ50種類、その中で食用とされるのは20種類程度です。

ふぐは温かい海に生息していることが多いとされていますが、近年、北海道でも多く漁獲されています。

ふぐの毒

ふぐの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、毒力が大変強く、青酸カリの約1000倍、致死量は0.5~2mgと言われています。

標準的なトラフグ一匹分の毒は、約10人分の致死量になります。

ふぐの毒は熱に大変強く、調理程度の加熱では毒力は落ちません。

ふぐは種類や、漁獲海域によっても毒力が異なり、厚生労働省では、食べることができるふぐの種類、その部位(※)、漁獲海域を定めています。

そのため、正しい知識と技術等をもってが適切に処理を行い、有毒部位を除去することが食中毒を防止することで重要です。

※ふぐの肝臓について

ふぐの肝臓は有毒部位であり、種類や天然・養殖に関わらず、その販売や提供は食品衛生法により禁止されています。

ふぐによる食中毒の症状等

ふぐの毒は神経を麻痺させる作用があり、有毒部位を食べると20分~3時間後に口や指先のしびれが始まり、やがて麻痺が全身に及び、致死量の毒を摂取していた場合には呼吸困難により死亡します。

ふぐを食べた後にこのような症状が現れたら早急に医師の診察を受けましょう。

ふぐ毒による食中毒の発生状況

北海道においても、ふぐによる食中毒事例が発生しています。

北海道における事例(平成に入ってからの事例)
発生場所摂取者数患者数死者数原因食品原因施設摂取場所調理場所
平成3年8月11日函館市11マフグ
(煮付け)
家庭家庭家庭
平成5年6月25日札幌市22マフグ
(肝臓)
飲食店飲食店飲食店
平成5年10月18日旭川市11マフグ
(みそ汁)
家庭家庭家庭
平成5年10月26日旭川市31マフグ
(なべ)
飲食店飲食店飲食店
平成5年10月28日芦別市11トラフグ
(なべ)
家庭家庭家庭
平成10年8月5日小樽市31フグ
(肝臓)
事業所
(漁船)
事業所
(漁船)
事業所
(漁船)
平成16年9月13日札幌市11マフグ
(みそ汁)
家庭家庭家庭
平成27年9月28日斜里町11マフグ
(みそ汁)
家庭家庭家庭

ふぐを取り扱う営業者のみなさま

ふぐの処理やふぐ処理者等については、次のホームページからご確認ください。

消費者のみなさま

釣りをされる方が、自分で釣ったふぐを自分で調理したことによる食中毒や、知人からふぐを譲り受けたふぐを食べたことによる食中毒事例が毎年発生しています。

自分で釣ったふぐ又は知人から譲り受けたふぐの素人調理は絶対に止めてください。

【参考】厚生労働省ホームページ

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