食品衛生法第69条の規定※により、北海道が食品衛生法違反者に対して行政処分又は書面による行政指導を行った件について、以下のとおり公表します。
なお、公表内容については、公表日から14日経過後削除します。
※食品衛生法第69条の規定
厚生労働大臣、内閣総理大臣及び都道府県知事は、食品衛生上の危害の発生を防止するため、この法律又はこの法律に基づく処分に違反した者の名称等を公表し、食品衛生上の危害の状況を明らかにするよう努めるものとする。
1.探知
令和7年(2025年)4月11日(金)午前10時頃、河東郡音更町内のホテルに宿泊した利用客から、同月8日(火)に宿泊後、下痢、嘔吐等を呈した旨、帯広保健所に連絡があった。
2.概要
令和7年(2025年)4月8日(火)から4月11日(金)にかけて、河東郡音更町内のホテルに宿泊等した627名中140名が、9日(水)午前10時頃から、下痢、嘔吐、発熱等の胃腸炎症状を呈し、うち51名が医療機関を受診した。
帯広保健所等の調査の結果、有症者の共通食が当該ホテルのメイン厨房で調理・提供された食事に限られること、有症者及び調理従事者便からノロウイルスが検出されたことなどから、帯広保健所は本日、当該ホテルのメイン厨房で調理・提供された食事を原因とするノロウイルスによる食中毒と断定した。
3.発生日時(初発)
令和7年(2025年)4月9日(水)午前10時頃
4.有症者数
140名(うち通院50名、入院1名)
※ 有症者は現在、回復傾向にある。
5.症状
下痢、嘔吐,発熱(37.0~40.3℃)等
6.病因物質
ノロウイルス
※ 帯広保健所での検査の結果、有症者11名と調理従事者5名の便からノロウイルスが検出された。
7.原因施設
(1)施設名:ホテル大平原
(2)所在地:河東郡音更町十勝川温泉南15丁目1番地
(3)営業者:株式会社大平原観光ホテル(代表取締役 中津川 武志(なかつがわ たけし))
(4)業 種:飲食店営業
※ 当該ホテルは4月13日(日)から設備メンテナンスのため全館休業している。
8.原因食品
当該ホテルのメイン厨房で4月8日(火)の夕食から4月12日(土)の朝食として調理・提供された食事。
※提供メニュー
朝食バイキング:ウインナー、ベーコン、サラダ(キャベツ、ミニトマト、海藻、マカロニ)、焼魚(鮭・鯖・マス)、ひじき煮物、レンコンのキンピラ、ごはん、味噌汁等
夕食バイキング:イカ・エビチリソース、ホイコーロー、ロールキャベツ、ハンバーグ、刺身(サーモン、イカ、カレイ、甘エビ)、ごはん、鉄砲汁、アルコール等
9.対応
帯広保健所は、営業者が当該ホテルの全館休業中に、施設設備並びに器具等の清掃・消毒及び調理従事者への衛生教育を実施するなどして、危害の除去及び拡大防止のための公衆衛生上の必要な措置をとったことを確認したため、食品衛生法第60条第1項に基づく営業停止命令を行わない。
(問い合わせ先)
北海道十勝総合振興局保健環境部保健行政室(北海道帯広保健所)
電話:0155-27-8702
北海道保健福祉部健康安全局食品衛生課
電話:011-204-5261