腸管出血性大腸菌感染症等の発生状況について

腸管出血性大腸菌感染症等の発生状況について

腸管出血性大腸菌感染症の発生について

令和7年の発生の概要はこちらをご覧ください

2025年_腸管出血性大腸菌公表事例発生状況 (PDF 71.3KB)

腸管出血性大腸菌とは

概  要:ベロ毒素を産生する大腸菌によって引き起こされる感染症であり、下痢、激しい腹痛、血
     便、発熱などが主な症状である。また、病原体を保有していても症状がない場合もある(無
     症状病原体保有者)。
感染経路:汚染された食品からの感染、患者のふん便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入
     ることによる感染
潜伏期間:3~5日が多いが、1週間以上の場合もある
予防等:食品の十分な加熱(75℃で1分間以上の加熱で死滅)等
    汚染が疑われる物については、アルコール、熱湯、次亜塩素酸ナトリウム製剤(台所用漂白
    剤)、亜塩素酸水等での消毒

細菌性赤痢の発生について

令和7年の発生の概要
保健所区分保健所受理日備考
稚内無症状病原体保有者5月8日
苫小牧無症状病原体保有者8月1日
帯広無症状病原体保有者10月17日

細菌性赤痢とは

概  要:赤痢菌によって引き起こされる感染症であり、発熱、下痢、腹痛が見られ、重い場合は
     テネスムス(しぶり腹;便意は強いがなかなか排便できないこと)、膿・粘血便(便に
     膿・粘液・血液が混じる)が見られることがある。
感染経路:汚染された食品や水などの摂取、細菌が付着した手や食器などを介した感染(経口感染)
潜伏期間:1~5日(大多数は3日以内)
予防等 :衛生状態の悪い地域では、生水、氷、生野菜など加熱されていない食品を口にしない。
     トイレの後や食事の前には石けんと流水で十分に加熱する。

過去5年間の発生状況

過去5年間
2021年2022年2023年2024年2025年
件数(件)00113

腸チフスの発生について

保健所区分保健所受理日備考

腸チフスについて

概  要:サルモネラ属のチフス菌による感染症。口から移る病気ですが、下痢はあまりみられない。
     日本では年間30~60例の患者が報告されており、ほとんどが海外での感染例。
     主症状は、高熱、頭痛、全身のだるさ、高熱時に数時間現れる胸や背中、腹の淡いピンク色の発疹、便秘など。
感染経路:感染したヒトの便や尿に汚染された水、氷、食べものの摂取による。
潜伏期間:7~14日
流行の時期:主に11月~3月に集中しているが、一年を通して発生する
予防等:十分に加熱された飲食物を摂取しましょう。

全道の発生状況について

下記リンク先で公開しています。

感染性胃腸炎患者等の集団発生について

道立保健所管内で感染性胃腸炎患者及びその疑いのある者が発生したのでお知らせします

令和7年の発生の概要はこちらをご覧ください

2025年_感染性胃腸炎公表事例発生状況 (PDF 125KB)

ノロウイルスとは

概  要:ノロウイルスとは、世界中に広く分布し、急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。通常3日以内に回復し、予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:24~48時間
流行の時期:主に11月~3月に集中しているが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

サポウイルスとは

概  要:サポウイルスとは、主に乳幼児にみられる急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主な症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。通常3日以内に回復し予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:24~48時間
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、サポウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

アストロウイルスとは

概  要:アストロウイルスとは、世界中に広く分布し、急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:1~4日
流行の時期:主に冬から春にかけて発生し、ノロウイルスやロタウイルスに比べ低頻度だが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、アストロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

アデノウイルスとは

概  要:アデノウイルスとは、主に乳幼児にみられる急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスで、
     主な症状は咽頭炎や肺炎などの呼吸器疾患、咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎などの
     眼疾患等、胃腸炎。通常1週間以内に回復し、予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:3~10日
流行の時期:ノロウイルスやロタウイルスに比べ低頻度だが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、アデノウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

道内の感染性胃腸炎の発生状況※HP公表月を基準

R7年月別
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
件数(件)921272717631118
有症者数(人)2224906184503339443211322197
年別
2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年2025
件数(件)1881481466718787134111123
有症者数(人)4,4543,0193,0101,3544,2171,7082,9292,2362,532

定点医療機関からの感染性胃腸炎患者報告数について

下記リンク先で詳細データを公開しています。

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