既存建築物の耐震化のために
(2)耐震診断の考え方
既存建築物が地震に対し安全かどうかを判断するため、建築物が地震に対して抵抗する力をどの程度持っているのかを調べる必要があります。この耐震性能を評価するための手段のひとつが耐震診断です。
耐震性能が低いと考えられる新耐震基準以前に建設された建築物や、ピロティ形式のように上下の階で壁量に差があるもの、また壁が偏在している角地の建築物などが耐震診断の対象となります。
耐震診断は、建築物の構造種別などによって詳細は異なりますが、一般的には下図の流れにそって行われます。
最も普及している診断指針は、既存鉄筋コンクリ-ト造建築物については(財)日本建築防災協会による「改訂版既存鉄筋コンクリ-ト造建築物の耐震診断基準同解説」であり、既存鉄骨造建築物については、(財)日本建築防災協会の「耐震改修促進法のための既存鉄骨造建築物の耐震診断および耐震改修指針・同解説(1996)」です。
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