制度の目的
都市整備計画事業(旧まちづくり交付金)は、平成16年度に創設され、平成22年度から社会資本整備総合交付金に基幹事業として統合された国土交通省所管の制度で、地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした個性あふれるまちづくりを実施し、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的としています。
制度の概要
都市再生整備計画事業では、市町村が都市再生整備計画を作成し、計画に基づき実施される事業に対し、国が交付金を交付します。(交付率は、概ね40%)
市町村が目標や指標について自由に設定し、目標達成のために各種事業を実施できるよう、道路、公園、観光交流センターなど、様々な社会資本の整備が対象となっているほか、施設の整備だけではなく、ソフト事業等の市町村の提案に基づく事業(提案事業)も対象となっています。
PDCAサイクル
都市再生整備計画事業では、地域が抱える課題やまちづくりのビジョンに基づき、まちづくりの目標や数値指標を達成するために必要な事業を記載した都市再生整備計画を作成(plan)し、成果を意識しながら事業を実施(Do)し、交付期間終了時に目標の達成度を評価(Check)するとともに、必要な改善点は速やかに改善(Action)するという一連のサイクルを導入しています。
都市構造再編集中支援事業〔個別補助制度〕
「立地適正化計画」に基づき、市町村や民間事業者等が行う一定期間内の都市機能や居住環境の向上に資する公共公益施設の誘導・整備、防災能力強化の取組等に対し集中的な支援を行い、各都市が持続可能で強靱な都市構造へ再編を図ることを目的とする事業です。
事業実施地区
令和7年4月現在では以下のとおり事業が実施されています。
市町村名 | 地区名 | 計画期間 | 区分 | |
函館市 | 函館駅前・大門地区 | R4 | R8 | 都市構造 |
室蘭市 | 東室蘭駅周辺地区 | R6 | R10 | 都市構造 |
岩見沢市 | 東地区 | R7 | R11 | 都市構造 |
苫小牧市 | 苫小牧駅周辺南地区 | R4 | R8 | 都市構造 |
美唄市 | 中心拠点地区 | R5 | R9 | 都市構造 |
歌志内市 | 文珠地区 | R5 | R8 | 都市構造 |
深川市 | 深川駅周辺地区 | R6 | R10 | 都市構造 |
登別市 | 幌別(中央)地区 | R7 | R11 | 都市構造 |
長万部町 | 長万部駅周辺地区 | R7 | R11 | 都市構造 |
白老町 | 白老地区 | R5 | R9 | 都市構造 |
新得町 | 新得駅前周辺地区 | R5 | R9 | 都市構造 |
弟子屈町 | 中心市街地地区 | R5 | R9 | 都市構造 |
函館市 | 湯の川地区 | R3 | R7 | 都市再生(ウォーカブル) |
北広島市 | Fビレッジ地区 | R6 | R9 | 都市再生(ウォーカブル) |
黒松内町 | 黒松内町市街地区 | R7 | R9 | 都市再生 |
日高町 | 富川市街地地区 | R5 | R7 | 都市再生 |
南富良野町 | 幾寅道の駅周辺地区 | R4 | R8 | 都市再生 |
広尾町 | 広尾市街地地区 | R5 | R9 | 都市再生 |
表彰制度
まち交大賞
都市再生整備計画に基づくまちづくりにおいて、優良な計画が策定され、また事業の実施、評価、改善において優れた取り組みを行った地区などを対象として表彰し、関係者の栄誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することにより、地域の創意工夫を活かしたまちづくりを促進することを目的として実施するものです。
道内では、これまで8市町が受賞しています。
開催回数 | 受賞名 | 受賞市町村名 | 受賞計画名 |
第1回(平成17年度) | 創意工夫大賞 | 虻田町 |
都市再生整備計画 |
第4回(平成20年度) | プロセス賞 | 岩見沢市 |
都市再生整備計画 |
第6回(平成22年度) | まちづくり効果賞 | 東川町 |
都市再生整備計画 |
第7回(平成23年度) | まちづくりシナリオ賞 | 旭川市 |
都市再生整備計画 |
第9回(平成25年度) | まち交大賞 | 北見市 |
都市再生整備計画 |
第9回(平成25年度) | まちづくりシナリオ賞 | 下川町 |
低炭素まちづくり計画 |
第10回(平成26年度) | まちづくりシナリオ賞 | 美瑛町 |
都市再生整備計画 |
第12回(平成28年度) | まちづくり効果賞 | 木古内町 |
都市再生整備計画 |
第13回(平成29年度) | まちづくり効果賞 | 恵庭市 |
都市再生整備計画 |
コンパクトなまちづくり大賞
コンパクトなまちづくり大賞は、改正都市再生特別措置法による立地適正化計画制度、これに併せた事業制度としての都市再生整備計画事業(旧まち交)を始めとするまちづくりのための各種事業を活用し、地域の創意工夫のもと、コンパクトなまちづくりを推進し、他のモデルとなるまちづくりの取組事例を表彰して、全国に紹介することを目的として、これまで2回実施した「コンパクトシティ大賞」と13回実施した「まち交大賞」を発展的に統合し、以上のような事業や取組の一層の促進を支援しようとするものです。
道内では、これまで釧路市が受賞しています。