世界には、異なる言語、文化、生活習慣を有する様々な民族が存在します。私たち一人ひとりが、そうした民族の存在を認識した上で、その伝統や文化を正しく理解し、尊重することが何よりも大切です。
北海道では、アイヌの人たちの民族としての誇りが尊重される社会の実現に向けて、アイヌ文化の振興とアイヌの伝統等に関する理解の促進を図るため、様々な施策を積極的に推進しています。
公益財団法人アイヌ民族文化財団における「ウアイヌコロ(宣言)」について
公益財団法人アイヌ民族文化財団では、職員が日々、ウポポイの来場者など様々な人と接する中で、レイシャル・ハラスメント※を受ける事例が見受けられることから、レイシャル・ハラスメントは許さないとの信念のもと、対外的に同行為に毅然と対応する姿勢を示すため、令和6年6月6日、「ウアイヌコロ(尊敬しあうという意味のアイヌ語)宣言」 を 発出しました 。
詳しくは、公益財団法人アイヌ民族文化財団ホームページをご覧ください。
※レイシャル・ハラスメントとは、⺠族や⼈種、国籍を理由に暴言、侮辱及び差別的言動を⾏い個⼈⼜は集団の尊厳を害することです。
アイヌの人たちの理解促進に向けた共同メッセージ
北海道と公益社団法人北海道アイヌ協会との共同メッセージを公開しています。
詳しくは、こちら をご覧ください。
北海道の市町村名-約8割がアイヌ語に由来※
北海道の市町村名のうち、約8割がアイヌ語に由来しています。
○ アイヌ語とは
※ 出典:道立アイヌ民族文化研究センター発行「ポン カンピソシ1 アイヌ文化紹介小冊子 イタク はなす」
本文の記述は、平成15年度時点の市町村名に基づくものです。
啓発素材の配布・貸出
アイヌ文化等への理解を深めていただくため、各種啓発素材を作成しています。
○ アイヌ文化紹介小冊子「ポン カンピソシ」(アイヌ民族文化研究センターのホームページ)
アイヌの伝統的生活空間(イオル)の再生事業
自然と共生していたアイヌの人たちが、その文化の保存、継承、発展を図るためには、アイヌ文化を育んできた自然を再生し、良好な状態で維持していくことが不可欠です。北海道では国や関係機関と連携しながら、イオルの再生に向けた取組を進めています。
北海道におけるアイヌ施策を推進するための方針
令和元年(2019年)5月に施行された、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(平成31年法律第16号)第8条に基づき、本道におけるアイヌ施策の一層の推進を図るため、北海道におけるアイヌ施策を推進するための方針を策定しました。道では、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りがが尊重される社会の実現を図り、全ての道民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指します。