災害は突然起こります。規模によっては、公的機関からの支援に数日要することも考えられるため、日頃から「ペットを守るための備え」を行うことが大切です。ペットも家族の一員、万一に備えてしっかり準備しましょう!
1.住まいや飼養場所の確認
屋外飼養(犬小屋など)の場合、近くに危険物はありませんか?
例)塀、物置、電柱、ガラス窓、切れたら垂れ下がってきそうな電線、冬の場合は落雪など
屋内の場合、ペットのいる部屋に危険物はありませんか?
例)倒れてきそうな家具、窓、洗剤など有毒な液体や薬 ※背の高い家具は、つっぱり棒や家具で固定。ガラスには、飛散防止シートを貼ることで対策できます。洗剤等は倒れてもペットが触れない場所に保管しましょう。
2.安全避難のための確認
ペットの受け入れ可能な避難所の把握
避難所以外にも、被害が及ぶ可能性の低い親戚や友人など、一時預け先を確保しておくと安心です。
ケージ慣れ、人慣れはしていますか?
ケージの中に入ることを嫌がったり、ストレスにならないよう慣らす練習を行いましょう。安心できるスペースとして普段の生活環境の中に取り入れるのも効果的です。
また、自治体によってはアレルギーのある方などを考慮し、ペットと人のスペースを分けることもあります。「同伴避難(ペットと人が同じスペースで過ごすこと)」ができない場合も想定し、人や他の動物を怖がったり、攻撃的にならないよう慣らすことも大切です。
▼センターの猫さんも、ケージ慣れ訓練実践!
▼上手にできたらたくさん褒めてあげましょう。
狂犬病予防接種(義務)や感染症予防のワクチン接種を行っていますか?
感染症を防ぐため、ワクチン接種や寄生虫(ノミやダニなど)の駆除がされていない場合は、避難所やペット用シェルター内に入れない場合があります。病気を移される、移してしまうことを防ぐため接種しておくことが大切です。
不妊・去勢手術を行っていますか?
ストレス軽減や繁殖防止のために行いましょう。
3.非常持ち出し品
例を参考に必要なものを準備してみましょう!
※ペットフード・水・ペットシーツ・猫砂は、「ひとつ開けたら、ひとつ買い足す」ようにし、常備しておくと安心です。
4.その他
ペットが行方不明にならないための対策
普段は大人しいペットも、災害時には驚いて逃げてしまい、迷子になることがあります。首輪と迷子札、鑑札、マイクロチップなどによる所有者明示をきちんと行いましょう。
※犬の場合、狂犬病予防法により鑑札の装着、年1回の狂犬病予防注射をしたことの証明となる注射票の装着が義務付けられています。
※マイクロチップを専用リーダーで読み取り、データベースに照会することで登録されている飼い主の情報(氏名や住所、電話番号など)がわかります。引っ越しなどで住所等が変わる場合は、速やかに登録事項の変更届を行いましょう。
【まとめ】ペットの防災チェックリスト
平時だからこそできる備えをはじめてみましょう。