令和7年(2025年)1月末の特殊詐欺事件発生状況

令和7年(2025年) 特殊詐欺事件発生状況

特殊詐欺の認知件数と被害総額(令和7年1月末)

認知件数(単位:件)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月46343
   
累計46343
  
年間合計(1~12月)198
被害総額(単位:円)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月78,562,0001,528,21377,033,787
  
累計78,562,0001,528,21377,033,787
 
年間合計(1~12月)767,306,888

令和7年1月中に認知した主な事件

(1)警察官をかたるオレオレ詐欺による高額被害

 被害者(釧路市居住、50歳代女性)の自宅固定電話に、氏名等不詳の男から、「あなたの保険証が大量の薬を買うのに使われている。個人情報を売ってお金をもらっているのではないか。」などと言われ、さらに、続きを話すためとの理由で携帯電話の番号を聞かれたため、携帯電話番号を伝えて電話を切った。
 間もなくして「沖縄県警の警察官」を名乗る男から携帯電話に電話があった後、SNSのビデオ通話でやり取りすることとなり、偽の逮捕状や偽の警察手帳を見せられた後、「口座にお金を入れておくと詐欺グループに盗まれる。あなたの資産を守るため仮想通貨に変える必要がある」などと言われて仮想通貨を複数回購入し、合計約1,570万円分を犯人から指定された仮想通貨アドレスに送金してだまし取られた。

(2)架空料金請求詐欺による高額被害

 被害者(十勝総合振興局管内居住、40歳代男性)はSNS上で知り合った、海外居住の資産家を名乗る女AとSNSチャットでやり取りをしていたところ、「4億円の資産を日本の慈善事業に寄付したい。手伝ってくれたら10パーセントの報酬を支払う」などと言われた。
 その後、Aからの紹介で、配送業者の従業員を名乗る者Bとやり取りしたところ、輸送費用、税金等の名目で現金を要求され、Bから指示されるがままに、ATM及び金融機関窓口から個人名義口座へ複数回の振込を行い、合計695万円をだまし取られた。

自動音声ガイダンスによる電話に注意

 昨年から引き続き、「総務省」「総合通信局」などの公的機関を名乗った自動音声ガイダンスによる電話から、他府県の警察を名乗る者に電話が繋がり、SNSのビデオ通話で偽の警察手帳などを見せて信用させた上で、「口座内の現金が犯罪に使われていないか確認する」「無関係だと証明されればお金は返す」などと言って、指定口座に現金を振り込ませてだまし取るオレオレ詐欺が多く確認されています。
 また、「NTTファイナンス」を名乗る自動音声ガイダンスから、未納料金の支払い名目で現金を要求する架空料金請求詐欺についても相変わらず多発しています。これらの被害に遭わぬよう国際電話番号からの電話は詐欺を疑い、また、電話やメールなどで見知らぬ者からお金を支払うよう言われた時は、一人で判断してお金を払うことはせず、必ず家族や警察に相談してください。

「自分は大丈夫」の思い込みを捨てることが、詐欺被害防止の基本です。詐欺電話が来たら警察相談ダイヤル #9110 にご相談ください。

詳細は、北海道警察のホームページをご覧ください(下記リンク先)。

道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
 ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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