令和7年(2025年)2月末の特殊詐欺事件発生状況

令和7年(2025年) 特殊詐欺事件発生状況

特殊詐欺の認知件数と被害総額(令和7年2月末)

認知件数(単位:件)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月45342
2月30525
   
累計75867
  
年間合計(1~12月)198
被害総額(単位:円)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月78,562,0001,528,21377,033,787
2月44,669,4906,641,91238,027,578
  
累計123,231,4908,170,125115,061,365
 
年間合計(1~12月)767,306,888

令和7年2月中に認知した主な事件

(1)警察官をかたるオレオレ詐欺による、約1億9,400万円の高額被害

 被害者(札幌市内居住、60歳代夫婦)は、自宅固定電話に、「ダイヤル番号を押さなければ取り返しがつかなくなる」などと自動音声ガイダンスによる電話を受け、ガイダンスに従ってダイヤルを押したところ、綾瀬警察署刑事課を名乗る男と電話が繋がり「保険証が偽造されている可能性がある。」「以後の連絡はSNSで取るように。」などと言われた。
 これに従い、警察官や検事を名乗る男などとSNSで連絡を取り合っていたところ、「犯罪の疑いがかかっている。資金調査をする必要がある。」と言われ、犯人から指定された暗号資産アドレスに、合計約1億9,400万円分の暗号資産を送金しだまし取られた。

(2)被害者に購入させた金塊をだまし取るオレオレ詐欺被害

 被害者(札幌市内居住、80歳代男性)は、自宅固定電話及び携帯電話に警察庁や警視庁を名乗る男から電話があり、「あなたの名前で携帯電話や口座が開設されている。」「マネーロンダリング捜査として現金の番号を調べる必要があるため、1つの口座に現金を集めろ。」「集めた現金で金塊を買って、車の下に置いておくように。」などと指示されたため、これに従い被害者は900万円分の金塊を購入し、自宅敷地内に駐車中の車両の下に置いたところ、直後に金塊を何者かによって持ち去られた。
 更にその後、犯人から「残りの現金を金融庁に送金しろ。」等と指示され、指定された口座に現金190万円を振り込んでだまし取られた。

自動音声ガイダンスによる電話に注意

 昨年から引き続き、「総務省」「総合通信局」などの公的機関を名乗った自動音声ガイダンスによる電話から、他府県の警察を名乗る者に電話が繋がり、SNSのビデオ通話で偽の警察手帳などを見せて信用させた上で、「口座内の現金が犯罪に使われていないか確認する」「無関係だと証明されればお金は返す」などと言って、指定口座に現金を振り込ませてだまし取るオレオレ詐欺が多く確認されています。
 また、「NTTファイナンス」を名乗る自動音声ガイダンスから、未納料金の支払い名目で現金を要求する架空料金請求詐欺についても相変わらず多発しています。これらの被害に遭わぬよう国際電話番号からの電話は詐欺を疑い、また、電話やメールなどで見知らぬ者からお金を支払うよう言われた時は、一人で判断してお金を払うことはせず、必ず家族や警察に相談してください。

「自分は大丈夫」の思い込みを捨てることが、詐欺被害防止の基本です。詐欺電話が来たら警察相談ダイヤル #9110 にご相談ください。

詳細は、北海道警察のホームページをご覧ください(下記リンク先)。

道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
 ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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