野生鳥獣による被害調査結果について(令和5年度)
令和5年度の野生鳥獣による農林水産業の被害(海獣類によるものを除く)について、市町村からの報告を基に全道の状況を調査しました。
概況
- 令和5年度の野生鳥獣による全道の農林水産業被害額は、63億6千9百万円で、昨年度に比べ5億2千5百万円増加した。農林水産業別では、農業が63億1千3百万円、林業が5千4百万円、水産業が百万円となった。また、振興局別では、石狩、後志、上川、根室で減少したが、ほか10振興局で増加した。(※平成23年度は、被害が過去最高額:72億2千2百万円)
- 主な鳥獣別の被害額について昨年度と比較すると、カラス類(2百万円)減少したが、エゾシカ(2億9千8百万円)、ヒグマ(8千3百万円)、アライグマ(4千万円)キツネ(3千百万円)増加した。
エゾシカ関係
- エゾシカによる被害額は51億4千5百万円で、昨年度に比べ2億9千8百万円増加し、被害全体の8割を占めている。 農林水産業別では、農業では、51億9百万円、林業では、3千6百万円となった。 また、振興局別では、石狩、後志、檜山、上川で減少したが、ほか9振興局で増加し、1振興局は増減なしであった。
- 主な作物別の被害額について、昨年度と比較すると、農業では、デントコーン(6千百万円)、ビート(1千5百万円)減少したが、牧草 (3億2百万円)、水稲(5千5百万円)、ばれいしょ(8千万円)、増加した。林業では、全体(トドマツ他)で1千2百万円減少した。
ヒグマ関係
- ヒグマによる被害額は3億3千2百万円で、昨年度に比べ8千3百万円増加している。また、振興局別では、檜山で減少したが、ほか10振興局で増加し、3振興局は増減なしであった。
- 主な作物別の被害額について、昨年度と比較すると、デントコーン(3千9百万円)、ビート(1千万円)、牧草 (1千7百万円)、スイートコーン(1百万円)、小麦(9百万円)、増加した。