生物多様性の保全等

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北海道の生物多様性

 北海道は、四方を豊かな海に囲まれ、大雪山などの雄大な山並みとその山々を源とする大河川により形づくられた石狩平野などの広大な平野を有し、大地には森林が広がり、多くの湿地や湖沼が点在する中、北方系と南方系の動植物が同時に見られる我が国でも特有 の生態系が形成されている自然環境に恵まれた地域です。この豊かな自然環境は、食糧など資源の供給、空気や水の浄化、気候の調節などの機能だけでなく、レクリエーションや自然を知る場としての文化的な機能などを有し、私たちの生活にその根幹となる多くの恩恵をもたらしています。

 しかし、過度な開発行為や外来種の分布の拡大などに加え、地球温暖化の影響が北海道の自然環境を脅かしています。今、私たちが生物多様性を保全することは、私たちの暮らしの基盤を守るだけでなく、私たちが暮らす地域の伝統や文化を重んじ、安全で豊かな生活を送る上で、とても大切なことなのです。北海道における生きものすべてと私たちとのつながりを含め環境を守り、生物多様性の保全と持続的な利用を図るため、道では「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」を制定して、国、市町村、事業者、道民、民間団体等の多様な主体と連携しながら取組を進めています。

生物多様性保全の取組

北海道生物の多様性の保全等に関する条例

北海道生物の多様性の保全等に関する条例
 生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための条例です。
 指定希少野生動植物、指定外来種、指定餌付け行為の指定や行為の規制等について規定しています。
北海道生物の多様性の保全等に関する条例施行規則
【参考資料】
 北海道生物の多様性の保全等に関する条例の概要 (PDF 81.6KB)

道の計画等

○ 北海道生物多様性保全計画
 生物多様性保全条例第9条に基づく、生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策を推進するための計画です。
 生物多様性基本法に基づく「生物多様性地域戦略」として位置付けています。
 国の「生物多様性国家戦略2023-2030」の策定を踏まえ、計画の改定に向けた検討を進めています。
【参考資料】
 パンフレット 北海道の生物多様性

北海道外来種対策基本方針 (PDF 212KB)
  生物多様性保全条例第31条に基づく、外来種による生物の多様性への影響を防止するための基本方針です。
  外来種対策の詳細についてはこちらをご覧ください。

北海道希少野生動植物種保護基本方針(PDF 576KB)
  生物多様性保全条例第41条に基づく、希少野生動植物種の保護を図るための基本方針です。
  希少野生動植物の保全の詳細については、こちらをご覧ください。

○ 北海道自然環境保全指針
  本道の自然環境の保全に関する基本的な方向などを明らかにした指針です。
  「すぐれた自然地域」、「身近な自然地域」が掲載されています。
 ・ 概要 (PDF 157KB)
 ・ 本文(前半(PDF 1.64MB)/後半(PDF 2.2MB)

北海道湿原保全マスタープラン (PDF 1.45MB)
  北海道自然環境保全指針を踏まえた、湿原の保全に関する基本的考え方を示したものです。
  道内の湿原の概要については、こちらをご覧ください。

道と様々な主体との連携

○ 北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)
 生物の多様性の保全に関する普及啓発、地域活動や調査研究の支援等を目的として、(公財)北海道環境財団、(公財)北海道新聞野生生物基金、北海道立総合研究機構環境科学研究センターにより設立された組織です。
 生物多様性地域連携促進法に基づく「地域連携保全活動支援センター」として位置づけています。

○ ほくよう生物多様性プロジェクト
 ほくよう生物多様性プロジェクトは、北洋銀行が取扱う「SDGs(生物多様性)私募債」の手数料の一部を活用し、北海道における生物多様性地域戦略の推進に貢献する事業を実施するものです。
 本プロジェクトに先立ち、北洋銀行・札幌市・公益財団法人北海道環境財団と道の4者で「北海道の生物多様性に係る覚書」を締結しました。
 詳細については、こちら(北洋銀行HP)を参照ください。

○ 道ではこのほかにも、民間企業や、民間団体等と連携した様々な取組を実施しています。

 

市町村の生物多様性地域戦略

札幌市、帯広市、黒松内町、礼文町の4市町が生物多様性基本法に基づく生物多様性地域戦略を策定しています。
また、このほか、石狩市や苫小牧市でも策定に向けた検討が進められています。(令和6年4月現在)

○ 札幌市「生物多様性さっぽろビジョン」
○ 帯広市「第三期帯広市環境基本計画」※計画の一部を生物多様性地域戦略として位置付け
○ 黒松内町「黒松内町生物多様性地域戦略」
○ 礼文町「礼文島いきものつながりプロジェクト」

様々な地域の取組

○ 地域連携保全活動計画
  令和6年4月現在、2地域が生物多様性地域連携促進法に基づく地域連携保全活動計画を策定しています。
  詳細はこちら(環境省HP)

○ 自然共生サイト
  令和6年4月現在、道内では10地域が環境大臣により自然共生サイトの認定を受けています。
  詳細はこちら(環境省HP)

生物多様性に関する表彰

北海道社会貢献賞
 道では、多年地方自治の進展、社会福祉の増進等に貢献し、その功績が顕著な方を北海道社会貢献賞として表彰しています。

未来へつなぐ!北国のいきもの守りたい賞
 生物多様性の保全に関する優れた活動等を行う企業、団体等を道が表彰しています。

前田一歩園賞・一歩園ジュニア自然環境賞
 一般財団法人前田一歩園財団により実施されている顕彰事業です。
 北海道の自然環境の保全とその適正な利用に関して、道内各地で地道な努力を重ね、顕著な功績のあった個人、団体に「前田一歩園賞」を、
 北海道の自然環境の保全とその適正な利用に関して、特色ある活動を実践する小中学生を中心とした団体に「一歩園ジュニア自然環境賞」を贈呈しています。

関係法令・リンク集

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