第11回検討委員会・会議議事録(環境・エネルギー室)

 

 

第11回検討委員会・会議議事録(環境・エネルギー室)


 

 

 

第11回検討委員会・会議議事録

第11回深地層研究所計画検討委員会・会議議事録

1 日 時 平成12年1月7日(金)14:30~15:10

2 場 所 道庁別館10F 地方労働委員会大会議室

3 出席者 堀委員長代理、清野委員、和氣委員、西山委員、村井委員、磯田委員
  (事務局等) 経済部資源エネルギー課 本多、村井、板谷、村本
          留萌支庁 橋本、宗谷支庁 坪田、上川支庁 今村

4 開 会
○事務局
・ ただ今から、第11回深地層研究所計画検討委員会を開催いたします。
・ 議事の進行は委員長代理である経済部長が行わせていただきます。
・ なお、本日所用により稲垣委員が欠席しております。

5 議 事
(1)最近の経過について
○委員長代理
・ 新年早々にお集まりくださいましてありがとうございました。
・ 本委員会を昨年1月に設置して以降、科学技術庁や核燃料サイクル開発機構から説明を聞くとともに、深地層研究所計画に慎重あるいは反対の考えをもつ団体からも意見を伺い、検討委員会としての考え方をまとめようとしておりますが、まる1年がたとうとしております。この間、委員の皆さんにはご協力をいただいておりますことに感謝申し上げます。
・ さて、前回の委員会で、幌延問題道民懇談会と核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会からの意見をなるべく早く伺うべきとのご意見がございましたので、事務局が相手方といろいろと話し合いをしてきました。本日来ていただいて、意見を伺いたいと考えておりましたが、残念ながら調整がつきませんでした。この後、事務局から詳しく説明させますが、この経過と昨年12月12日に地元意見聴取の結果も未定稿ですがまとまっておりますので、その報告も併せて行いたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
・ 最初に事務局から最近の経過と12月12日の意見聴取を一括して説明させます。
○事務局
・ 最近の経過について、意見聴取を予定している2つの団体との協議経過について説明します。
・ 核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会については、昨年の12月16日開催の第10回検討委員会において、道北の当該連絡協議会の要望に応えて札幌で直接意見を聞くことが了承されましたが、検討委員会に与えられた課題を早く取りまとめ、その後、道民から幅広く意見を聞くことが大切であり、意見聴取の日程を早急に調整すべきとの意向が示されたことなどから、検討委員会の翌日の12月17日に、12月22日から本日、1月7日までの間に5日の日を仮置きし、いずれかの日に検討委員会における意見聴取を行いたい旨連絡をしました。
・ 道北連絡協議会からは、平成11年12月24日付けで、12月16日の検討委員会の議論の内容、協議会の意見及び検討事項について、どう扱われるのか不明であり、検討委員会審議内容の確認が必要と判断し、第10回の検討委員会の議事録をもとに、再度、検討協議することとしたこと、さらに、また、提示された日は、当会各位の年末年始の所用と重なっており都合がつかないので、別途日程調整を願う旨の回答がありました。
・ この回答に対して、検討委員会事務局より、平成11年12月28日付けで、検討委員会の議論もあり、1月14日までには意見を聞きたいと考えているので、都合の良い日を連絡して欲しい旨再度の通知をし、また併せて前回の委員会の議事録の送付を行っております。
・ 幌延問題道民懇談会については、道北連絡協議会と同様に、平成11年12月17日付けで12月22日から平成12年1月7日までの間で検討委員会における意見聴取を行いたい旨連絡を行いました。
・ 懇談会からは、1月7日に経済部長との話し合いをしたい旨の回答があり、12月24日及び12月27日に懇談会の代表及び事務局長と検討委員会事務局との間で直接協議を行いました。
・ 懇談会から、1月7日の経済部長との話し合いの内容は、9月20日の経済部長との話し合いの中の、1 道民合意の在り方、2 法制度の全般的不備、3 処分と研究の法的未分離、4 幌延が特に名指しされたこと、5 処分地になるという不安、6 将来の核汚染に対する不安、7 貯蔵工学センター計画が白紙になっていないという指摘、8 原子力委員会59年「中間報告」など政策決定の取り扱い、9 核燃機構のいわゆる「ドラフト」などの進行情況とその検討評価の9項目全てを検討委員会の検討項目に明記すること、申し入れなどに対する回答に対する質疑、基本認識に関することについて経済部長に確認するためのものである旨の意向が示され、また、懇談会が主張する全ての項目を検討事項に明記しなければ、検討委員会での意見陳述には応じられないとの意向が併せて示されました。
・ これに対して12月28日に、事務局としては、懇談会の主張する全ての項目が検討事項に明記されなければ、検討委員会での意見陳述は行わないとの意向を採用すること以外に選択肢はないという主張の下では、1月7日に希望があった懇談会と経済部長との話し合いは中止せざるを得ないとの結論に至ったこと及び次回開催の検討委員会において貴懇談会から意見陳述をいただきたいと考えている旨連絡をしております。
・ 今後の対応については、核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会、幌延問題道民懇談会の両団体との交渉経過は以上のような状況であり、事務局としては、前回の委員会で議論がなされましたように、検討委員会に与えられた課題を早く取りまとめ、その後、道において道民から幅広く意見を聞くことが大切であること、また、検討委員会は検討に資するため団体から意見を聞くのであり、団体と議論する場ではないことなどの意見があったことなどを勘案しますと、後1週間程度で日程調整が付かなければ、その時点で検討委員会としての考え方を取りまとめ、両団体との対応は引き続き経済部が行うことを考えなければいけないと思っています。この後、ご議論をいただきたいと考えております。
・ 次に、核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会からの意見聴取についてであります。前回の検討委員会で概要については、要請に基づいて説明しておりますが、まだ未定稿ですが議事録ができましたので説明します。参考資料1でお配りしている意見聴取記録は事務局である資源エネルギー課が作成し、現在道北連絡協議会に送付中のものであります。概要は前回もお配りしております参考資料2の要請書であります。その具体的なやり取りが意見聴取記録であります。今回お配りしている意見聴取記録は一部未定稿のため、精査後、公式なものとして再度お配りします。
・ 3頁の下の方に、この議事録の扱いについて、議事録を作成し何らかの方法で公表してほしいとの要望とともに、検討委員会の中で、意見を述べる機会を設けて欲しいとの話があり、前回の委員会にお諮りして、検討委員会の場で意見を伺うことになりました。
・ 17頁から具体的なやり取りがありますが、法律が整備されていない中で核抜きの保証があり得るのか、これについて30頁ぐらいまで続いております。知事公約にあります放射性廃棄物を持ち込ませない担保措置方策については法律がなければ条例や協定などは担保にならないという意見が出されています。
・ 35頁からは自然環境・生活環境に与える影響についての質疑がなされております。道のアセス条例に適合の有無や地下水脈に与える恐れなどについての意見や質問がありました。これに関連しまして具体的な計画書があるのかどうかの話もありました。また、牛乳に与えるイメージの悪化、風評被害についてもお話がありました。
・ 40頁からは先の貯蔵工学センター計画の白紙に関するやり取りであります。道としては、国との照会・回答や現地での確認をして白紙になったと見解を示しておりますが、警備員がいること、予算が使われていることなどから白紙ではないとの主張でありましたが、気象観測に必要な最小限のものを踏まえて白紙になったと判断したと説明しております。
・ 研究所には放射性廃棄物が持ち込まれないのは分かるが、周辺が最終処分場になる恐れがあるのが問題であるとの発言もありました。その他に、なぜ幌延なのかなどの質疑がありました。
・ 現地の意見聴取と要請書とを比較しますと、要請書の1~7までは現地の意見聴取の際に直接お話を伺っておりますが、8以降は今回、現地では伺っておりません。以上であります。
○委員長代理
・ 続きまして今説明のありました12月12日に、私の指示により、検討委員会の委員と事務局を所管している資源エネルギー課長の立場で、現地に行っております委員から一言発言をお願いしたいと思います。
○委員
・ ただ今、委員長代理から話がありましたように、昨年の12月12日に豊富町に伺いまして、地域の方々から伺ってきたところであります。先ほど配付されております資料の中に未定稿でありますけれども、そこに記されておりますように、約3時間半ほど聞いて参りました。ご意見は非常に多岐にまたがっておりますけれども、貯蔵工学センター計画から数えますと既に十余年、十数年の長きにわたり、当該地域として非常にご苦労なさっておられる切々とした地域の生の声を伺ってきました。この問題を抱える自体、地域社会が崩壊する危機に瀕しているようなお話も出てきまして、賛成、反対の声が分かれている中で、非常に深刻な地域の問題になっているという発言もありました。詳細は議事録をご覧いただければと思いますが、私としては繰り返しになりますけれども、その問題をかかえた地元の声というものをたくさん頂戴して参ったというふうに認識しているところでございます。また、今後、段階を経まして、あらためて広く道民の方々から意見を聞く必要があるものというふうに認識しているところであります。重複になりますけれども、12月12日に現地に行ってまいりましたことの報告とさせていただきました。
○委員長代理
・ ありがとうございました。ご苦労さまでした。恐縮でございますが、報道の方々については、既にご案内しているとおり、会議終了後、道政記者クラブで会議内容を説明しますので、この場は退出願います。

○委員長代理
・ それでは議事に入りたいと思います。先程、最近の経過と12月12日の豊富町での意見陳述の概要と言いますか、経過について一括して説明がありましたが、本来なら豊富の現地でのいろいろなお話について、整理だてしてひとつひとつ項目的に委員の皆さんに意見交換してもらうのが、必要なのですが、先ほど経過説明のなかでありましたけれども、次回のしかるべき時に意見陳述したいという話がありますので、その話を承ったのちに、委員の皆さんの意見なりお考えを意見交換したいと考えております。12月12日の議事録自体は、50数頁と厚いのですが、向こうから言われている項目は、エキスを箇条書きしますと11項目ぐらいあるのです。本当はこれについて1点から11点までと、今日検討してもいいのでしょうが、今のところ次回に現地の方が来て、意見を述べたいという意向があるものですから、それを受けた後に、それぞれの項目について、委員会のなかで議論したいと思っております。
 今日は個々の具体の項目について、意見交換はしないことにしておりますので、その点ご了承いただきたいと思います。それ以外について委員の皆さん方、どの角度でも結構でございますので、意見等がありましたら、お話いただければと思います。
○事務局
・ 先ほど説明しましたが、事務方としますと、昨年の16日にこの検討委員会の中で、いろいろな要請に対して必ずしも検討委員会のテーマでないものを次から次へと言われてきている。それは事務局が整理しなさいということがありましたので、検討委員会の中で一応話を聞き、聞いたあとでなじむかなじまないかを判断して、なじむものは検討、なじまないものについては事務局が、事務局というか経済部で整理しなさいということでありましたので、昨年から両団体とは交渉を続けております。それは先ほどの説明になるのですが、その中で道北につきましては、1月7日までに日程の調整がつかないのでもう少し時間をほしいということでしたので、1週間程度待ちましょうとそういう整理をしています。そういうことがありますので、来週中に意見を聞いて、その後ご議論をしていただこうという考えであります。また、道民懇談会についてですが、ここも何度か連絡、協議を行っているのですが、検討委員会に入る前に部長と話をして、その中で向こうの意見を部長は全部のみなさい。のんで全て検討して、その検討したことを検討委員会がまとめる報告書に記載しなさいという強い主張なものですから、それでは部長との話し合いには応じられないとしております。ただ部長との話し合いがなくても、この場で意見を述べるのはかまわない。それでまだ日程調整をしておりますので、できれば来週中にもう一度集まっていただき、その場に来てもらう。先ほど少し言いましたけれども、それでもし来れなければ、事務方としてはその段階で検討委員会として一定の考えをまとめる必要があるのではないかと考えております。この点についてご意見をいただければと考えております。
○委員長代理
・ 経過はややこしくないのかもしれなけれども、一見ややこしいところがあるので、別な角度から言いますと幌延問題懇談会からは意見陳述する前に一度部長と話をしたいということになっていたのです。それはそれで私はいいと思っていたのですが、懇談会が部長と話をしたいことは9項目ありまして、9項目の検討事項を検討委員会で全部そ上にのせて結論的にも全部の項目についてとりあげて検討することに経済部長が事前にはいといわなければ、了承しないということが昨年の暮れにあったということです。それは委員長代理の独断で分かりましたという話ではない。各委員に諮って9項目のうち全部がそうであればそうだなあということになるかもしれないし、なかには委員会になじまないとの意見が委員の中からあれば、そうならんだろうと、そんなような背景があって、全て事前に経済部長が9項目を検討事項に、レポートに明記しなければ、だめだというならば、そういうことにはならないと、部長が会っても意味はないでしょうと、ということを事務局が相手方にお話ししてきたという状況だということです。しかし、委員会としては皆さんがみえるならば、日程が合えば、意見陳述をしてくださいというふうに申し上げている状況にありますということなのです。
○委員
・ 道北の団体にはあと一週間の余裕の中で是非日程を合わせていただきたいというお話をしている。ただ懇談会のサイドは委員長代理から9項目を検討事項に載せなければという前提がついている。逆に担当部の方としてはそういうことにはなりえないという考えだとすれば、懇談会の方はここへおいでになって意見を言う可能性が極めて低いということなのですか。
○事務局
・ 出てきても、本論ではなく、また、入り口論になることも考えられます。
○委員長代理
・ だから相手が言っている9項目全部を各委員の皆さんに話をして、そのこと自体は当然当たり前の話でしょう。向こうが主張するのはそれらの9項目全部について、それぞれ委員会として何らかの結論というか検討結果をレポートでまとめなさいと、こういうことを言っているのでしょう。だから9項目は全てなじむか、なじまないかはそれを経済部長は事前になりますから、全部検討、レポートにしますとは私からは言えないだろうと各委員皆さんの意見を聞いてみなければならないからということです。そのようなことですれ違っている状況にあるということです。去年の経過はこうではなかったのでしょう。
○事務局
・ ないです。最初は、あと一回述べたらいいという話でした。入り口論の次に本論を述べると。それが本論は一回ですまない、何回も何回も続くと言っている。前回の検討委員会で厚い資料をお見せしましたけれども、核燃のいわゆるドラフトなどの進行情況と検討評価、厚い本が4冊あるのですけれども、あれを一字一句検討したいと、そういうことも言っている。それには応じられないとしていますが、ただ言いたいのはかまわないけれども、全て受けるものではない。相手方は、それはだめだと。受けるという約束をすれば、検討委員会で意見を述べるという姿勢をとっております。それは応じられないと、今は断っている最中です。
○委員長代理
・ 9番目の核燃機構のいわゆるドラフトなどの進行情況とそれの検討評価についても、ここで議論して何らかの一定の結論をだしなさいということを言っているのでしょう。それはおそらく各委員、分からないけれども、この委員会になじまないのではないかとなっても、それを経済部長の責任において、ここに載せて結論を出せと言っているのでしょう。それが昨年の暮れからトーンが変わってきたものだから。そういうことであれば事前に部長と会ってもうまく結論を出せるものでもないし、それはそうなりませんというのが経過であります。
○委員
・ 我々が放射線物理学者のようなそれなりのレベルをもっているのであるならば、今言われたような項目について何か意見を言うことができるかもしれないけれども、前回の委員会で、委員の方々から一歩踏み込んだ項目について我々のレベルがどこまで対応できるかという議論になっているわけです。
○事務局
・ 相手方はそれは承知していて、専門家ではないけれども、意見は言って来るのです。
○委員
・ そのことで、この委員会のテーマは最初から決まっていたのに、今言われている各団体から話に全て応じていたら、あなた方は時間をかけて委員会で何を議論されていたのかと、こういう肝心なことを議論されていなかった委員会というのは何ですかと、問われていくのではないかと思う。
○事務局
・ 当然ながら、もともと検討委員会のテーマは決まっていますから、それを繰り返すしかないのです。
○委員
・ 相手は言いたいことを言うということですね。
○委員長代理
・ 去年の8月、9月でしたか。部長が話し合いに出て、委員会の原点に立ち戻らなければという思いは当たり前で、委員の皆さんも同じと思いますが、そ上にのるというものでもないし、これは道庁のなかのいわゆるワーキングの性格でつくられたものです。ただ今の委員の話でもないですが、この委員会の原点に立ち戻ってあれもこれでもということではないことは、委員の皆さんは当たり前で分かっているのですけれども、相手はそうでない。
○委員
・ そうおっしゃるのであれば、例えば有識者懇談会、意見を聴く会とそれぞれの段階で、意見を言われたら如何ですかということを逆に提案するという形はどうなのですか。
○事務局
・ それは、何度も繰り返し伝えています。
○委員長代理
・ そういう話もしている。今は役所の中の一部の制約されたある一定項目についての議論ですと、別に対外的にオーソライズとかなんとかということでもない。今度はそこで一定のレポートが出たら、それを外の専門家が入った懇談会に投げかけ、事務的にはまとめて見たのだけれども、過不足はあるのかないのだろうか。いろいろな意見をいただく目的で、懇談会というものを設ける予定であり、その後は幅広く住民の皆さんの意見聴取を行うと何度も相手には言っているのです。
○委員
・ 私どもが勉強したというのは、サイクル機構から深地層研究所とはどんなものか、世界の情勢はどうかということもありました。それから科技庁の方から地層処分というのが今の世界の趨勢であると、いろいろな処分方法はあるけれども、こういう方法しかないのだと、ご説明をうけて、そしてそれがベースにあって議論しているわけです。原則的には前回も検討委員会でお話が出ましたけれども、核は持ち込まないで研究所はしますと、だけれども、さらに持ち込ませないということでそのへんの担保措置を考えなさいと言われたからしている話であって、この9項目に全部応じるとなったらまさしく法律の専門家だとか、いろいろな面での専門家がいなければ、検討できないと思います。だから、それでも絶対に検討項目に入れろというなら、私としてはこの検討委員会は皆さんが言われるなら、関係ありませんと。検討できませんとはっきりと言うことしかできないと思います。ふりまわされるだけですよ。検討委員会に呼んで、我々も専門外なのに、何も分からないと非難を受けるのであれば、そういう検討委員会での意見陳述はあまり受けたくありません。
○委員
・ 十分分かっていながらも、実態面としての庁内の委員会だが非常に大きな役割を担っています。とりまとめも多大な影響を外部に与えるのだというやりとりの繰り返しなのです。今ご指摘がありましたように基本的には検討委員会の本来の姿に戻し、守備範囲以上のものをここで検討せよとそれを再三再四にわたっておっしゃっているので、これはもう検討委員会の責務と言いましょうか、役割とは別でいいのではないかと考えます。事務局の方も検討委員会だけでなく、担当課である資源エネルギー課で意見を聞くことを拒否しているわけではないし、引き続き提案は受けるし、それについて担当課として、対応していくと話をして、再三再四しているようなので、その中ではもう、検討委員会での本来の役割を果たしていく、それでこの後の有識者懇談会もありますし、道内9カ所での意見を聴く会もありますから、その中で担当課である資源エネルギー課が、意見を引き続き聞くことしかない。私どもとしては委員会が委員会としての役割を果たすとすれば、きちんとした説明、情況を説明しながら、検討委員会としての役割を果たすしかないのではないか、そういう情況にいたっているのではないかという認識をしています。
○委員
・ 私も12月の前回の議事録のように、あの議論は極めて正しい議論だと思います。委員会を立ち上げた原点、その中で国等の話を明らかにして、それも議事録のなかで世間に公表していく。また反対側の意見陳述みたいな形で不安なことについて話を聞いてきた。その話については、委員会の中で処理しうる限界を超えているということも認識している。ステージをかえていくということは当然のなりゆきだと思いますので、ここで明確に幕をひいて、委員会として果たすべき役割という範囲の中では役割を超えたという結論を出しても、もういいのだろうと思います。
○事務局
・ メインのテーマについて意見をいただければ、それでいいのです。
○委員長代理
・ ただ、経緯があるものですから、もう少し時間を、来週まではと思います。
○事務局
・ 来週開催の声をかけている経緯があるものですから。
○委員長代理
・ 声をかけているものですから、閉じようとしているわけではない。向こうの方で来て、いろいろな項目について意見を述べることについて、だめと言っているわけではない、それは閉ざしていないので、もう一度、調整させていただきたいということで今日、各委員の皆さんにご了解していただきたいということでございます。それで、調整がつかないとなれば、委員の大半の皆さんの方向というか、そういう方向でまとめていくしかならざるを得ないだろうと私は思っております。
○委員
・ ある意味では結局、こういう内部委員会を設定したために、ものを言う絶好の場所がここであったというスチュエーションになってしまったから、聞かざるを得ないのかもしれません。
○委員
・ 今日検討委員会にかけて、かけた結果、じゃもう一度だけ皆さんの意見を聞くということであれば、聞きましょうということで、この委員会の結論を出して。それで、終了にしていいのではないでしょうか。
○委員
・ 正直いいまして私は、今日の委員会の招集がかかったから、調整はついたのかなあと思いました。いただいた資料を見るとどうもそういう雰囲気ではなかった。
○委員
・ 前回、皆さん全員がおそろいではなかったけれども、皆さんの意見はもう当然常識的な理解をお持ちでしょうから、おそらく仮に2団体がお越しになって、どういう話をされるのか、十分お聞かせ願うことでいいのではないですか。ひとりひとりに聞かれても、応えられるものがどれだけあるかというと、ほぼない。
○委員
・ 非難されてもあまんじて受けざるを得ないのではないですか。
○委員
・ そうだと思います。
○委員
・ 通常だと庁内の検討委員会というものは職員がしているわけですから、ホームページにいちいち議事録を載せるようなものではないのです。それを丁寧に載せて、そういう意味ではかなり親切な部分はあると思うのです。いわゆる段階を踏んでいくひとつのプロセスだとか、あるいは全体をまとめる中のひとつの部分だという気持ちを我々にはあるのですが、それは指示されたことを検討しているのであって、なんでもかんでもについては、とてもでないですけれども、できないということになります。
○事務局
・ 折衝の過程のなかで例えば懇談会については、意見聴取が終わったあとで、取り入れるところは取り入れますとなっていたのですが、9月20日ぐらいの段階で突然変わってきたのです。全てのみなさいと、そうでなければ応じられないと断っているのです。
○委員
・ 我々としては淡々と与えられた使命の中で、きちんと答えておく。それは結果として、広く非難を浴びるかもしれません。検討委員会と言いながら、たいした成果もあげられなかった委員会だと言われたら言われたとして、次の段階に移って対応を考えていくしかないと割り切らざるを得ないかもしれません。
○委員
・ 相手方の話が当初言っていたのと大分変わってきたと、例えばこの議論がスタートしてからいろいろなことが論議、事例が出てきてます。事故の影響ではないのですか。要するに道庁の職員で委員会をつくり、こういうことぐらい委員会で議論しなさい、そういうことではないのですか。
○事務局
・ 団体というのは任意団体ですから、ありとあらゆる意見があり、だから事務局長もそういう団体をかかえていくために、いろいろなことを取り入れていかなければという感じなのです。事故があったから、特に新たに入ってきた問題はないと思います。
○委員
・ 組織をまとめている人がこういう情況なので、もっとつっこんでということではないのですか。
○事務局
・ 事故あったから云々ということはほとんどないと思います。 
・ ただ事故後、非常に道民の関心は高まっていると、自分達のメンバーのなかにも、非常に関心が高まって、かなり意識されていると思います。ただ私も12月24日と27日に代表と事務局長が来られたときに、話をしたのですが、結局のところ、9項目全部入れなさいという主張は一環しているわけでして、これがないととにかくだめだということです。例えば、その中でも強く言っているのは貯蔵工学センター計画が白紙になっていないという部分と、それからもうひとつは道民合意がない限り受けいれないのだということです。知事公約にあるスタンスをはっきりさせなさいということを強力に主張されている。道民合意についても道民合意は必要なのだと書き込むことを考えているのですが、そうではないのだと自分達の考え方というのは道民合意がない限りでは受け入れないのだということをきちんと言って表現して、いかなければだめだという主張です。まさに8回目の委員会で道民懇談会のご意見をまとめて、事務局から報告して一応ご議論をいただいたのですが、この時に事務局から説明したのはこの検討委員会が受け入れる受け入れないの結論を出すところではないのです。したがって、皆さんのご意見は受け入れないのだというスタンスで書くということですから、それはちょっと無理ですよということを説明して、この検討委員会もそういう方向だったと思いますが、だからまさに受け入れないのだという結論を求めているわけです。それはあなた方が検討委員会が結論を出すところではないということをまず理解していただき、そこは我々は受け入れるというように表現しているわけではないですから、それを逆に受け入れないという表現でおっしゃるのはちょっと無理だということをさかんに申し上げているのですが、そちらの方は受け入れないという形で書かないといけないと言っております。我々の方は、受け入れるというふうに読めるのではないかという言い方をされており、そこが全然すりあわないし、とにかくそれが書き込まないうちはだめだと言われております。絶対だめだと。なぜそういうふうに書きこまないといけないかという論拠も今回代表からも大分説明を受けたのですが、とにかくこの検討委員会の検討項目として、公に柱が定まってないことによって、自分達が反対あるいは慎重といくら言っても意味がないだろう。したがって、まずそれが書き込まないとだめだと言っております。書き込まれて始めて、意見を言うことになるのだということですから委員長代理がさかんにいろいろとこの検討委員会の所掌外のことでもよろしいといろいろ言っていただいて、それを参酌しながら、我々は検討していくのだというスタンスとは全く違うわけです。まず書き込みがあって、始めて言えるという土俵が提示されるのだというものですから全然すり合わないのです。
○委員
・ ですから入り口論ばかりなのですね。
○事務局
・ そうなのです。そのことを主張するのが入り口論で、それが整理されて始めて、この項目を1項目1項目、またきちんとしていくと、これが本論の意味なのだという主張なのです。27日には併せて、部長と終わったら今度は副知事、知事だという段階を経るべきだと検討委員会の前に、そういうことまで会の中では主張されているとの声があがっているのだと、そういうことまでおっしゃっていました。
○委員長代理
・ 今日は主にそういう経過を説明させてもらって、先ほども大筋ご理解いただいたけれども、若干調整の時間といいますか、事務局に与えていただきたいということで今日は閉じたいと思いますがよろしいですか。
○委員 
・ 来週の金曜日までと時限を区切っているのですね。
○事務局
・ はい、その主張どおりにしたいと思います。
・ できるだけ来てもらうことを強く願っておりますけれども、この場に臨んでおっしゃっていただけないという事態になればそういうものをお示ししながら、ご賛同いただければ、こういうレポートに、表現できるものについては表現していくと、そういうことはお諮りしたいというような考えであります。
○委員 
・ そうすると来週の金曜日に検討委員会があるという認識でいいのですね。
○事務局
・ 皆さんもそういうことでよろしければ、道北の方にはすでになげかけておりますけれども、在札の方にもそういうふうに伝えまして、来週の日程を伝えていくことになろうかと思います。
○委員
・ 分かりました。
○委員長代理
・ 年明け早々にお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございました。今日はこの程度で閉じたいと思います。



(この内容については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理のうえ、作成しています)
 

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