●電気工学科の訓練状況を紹介します
12月・1月
●1年「12月・1月」
水を送るポンプや送風機として使用される電動機(モーター)の制御方法を学んでいます。一般家庭で使う100V電源と変わってコンセントが3本足の3相200V電源を使用します。電気回路も複雑になるので制御機器の動きを1つずつ理解しながら、回路の作り方を学んでいます。考えたとおりに電動機を制御できたときには、大きな達成感が得られる実習です。
●2年「12月・1月」
建物内での火災発生時に人の目に代わって発見してくれる火災感知器や、火災を知らせてくれる火災報知設備を設置できる国家資格「消防設備士 甲種4類」の取得を目指し、勉強に励んでいます。今や私達が住む家にも必要になっている設備です。合格率約4割の難しい試験ですが、就職や仕事の幅を広げる為、みんな一生懸命に取り組んでいます。
11月
●1年「11月」
リモコン配線工事の実習風景です。リモコンと言うと無線で操作できそうな名前ですが、電圧を通常の100Vから24Vに下げ、折れてしまいそうな細い電線を使用した工事になります。入学してから学んできた基本の電気回路より難しくなりますが、1つ1つの電気機器の仕組みを理解しながら回路を作り上げていきます。就職までの2年間で多くの電気機器の仕組みを学び、業界で活躍できる人材になって欲しいと思います。
●2年「11月」
アーク溶接特別教育で実習の中から安全な取扱い方法を学んでいるところです。普段の実習では感電は怖いものなのでアークの火花に戸惑っていましたが、徐々に取扱いにも慣れて基本知識や安全作業を身に付けることができました。
10月
●1年「10月」
太い金属管を使った動力配線工事実習の様子です。金属管を油圧の力で曲げ加工していきます。写真のとおり一人でできる作業ではないので意思疎通を取りながら調整しています。曲げには金属管の特性を理解する必要があり、初めは力加減がわからず苦労していましたが、トライ&エラーを繰り返し金属管の特性への理解と工夫する力が向上します。
●2年「10月」
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を使った制御回路を組んでいる様子です。工場でよく使用され、PLC1台で膨大な制御をすることができます。PLCにはパソコンを使って制御回路をプログラミングするので、頭の中で考えた回路がその通りに動くのか確認しながら回路ミスをつぶしていきます。完成したときには大きな達成感が味わえる実習です。
8月・9月
●1年「8・9月」
電気を測定する器具の使い方や、検査方法について学んでいる風景です。電気回路が正しく繋がっているかや、異常がないかを調べます。電気は目に見えないものなので理解が難しく、悩みながら実習を進めていきます。実際の電気の流れを理解する上で大切な実習となります。
●2年「8・9月」
第一種電気工事士の筆記試験対策をしているところです。第一種電気工事士は筆記試験と実技試験があり、筆記試験に合格しなければ実技試験を受験することができません。それぞれが一生懸命取り組んでおり、全員合格目指して頑張っています。
7月
●1年「7月」
家で電気を使う為に必要な工事となる、電柱から家屋へ電線を接続する「引込線工事」を行っているところです。工事は電柱の上でも行われるので、電柱に昇る練習が必要になります。高所作業ということもあり人によって得意不得意が大きく分かれる実習になりますが、みんな勇気を振り絞って頑張っています。徐々に身体の使い方もわかってくると最後にはするすると昇れるようになり、普段見ることのできない風景や風によって電柱の上が清々しく感じる訓練生もいます。
●2年「7月」
十勝電気工事業協同組合様のご協力の下、2週間のインターンシップを実施しました。画像は電柱の電線張替えを行っているところです。暑い中でしたが企業の方の電気を安定的に使えるようにするという使命感を肌で感じ、これから自分が選ぶ仕事のやりがいを体験できる絶好の機会になります。また、入社する前にイメージの違いなども解消することができるので、早期離職の防止にもつながります。今年も企業の方に優しくご指導いただき、電気業界への就職意識を高めることができました。
6月
●1年「6月」
電線を保護する役割がある金属製の管を加工する技術を学んでいます。特に金属管を曲げるテクニックに感覚やコツが必要で、加工に失敗してしまうと硬い金属を元に戻すことは難しい為、力の加減や目印をどのように付けるか試行錯誤を重ねながら技術を向上させて行きます。
●2年「6月」
太陽光発電設備(ソーラーパネル)を乗せる鉄骨の架台を組み立て、実際にソーラーパネルを取り付けて発電させる実習を行っています。組み立ては大きなプラモデルを作るような感覚で、図面を見ながら丁寧に作業を進めていきます。発電される電気は電池と同じ直流電力なので、使い勝手の良い交流電力に変換して利用します。普段生活している中でよく見る太陽光発電設備がどのように作られるか理解できると共に、電気の流れを知ることができる作業です。
4月・5月
●1年「4・5月」
実習板でケーブル工事を学んでいるところです。慣れないケーブルの取扱いに戸惑いながらも一生懸命取り組んでいます。今年の1年生は5人と少ないですが、クラスの雰囲気も良くそれぞれに元気があり、資格の取得・就職に向けて頑張ってくれそうです。
2年後には立派な電気工事士となってくれることに期待しています。
●2年「4・5月」
工場や商業施設、駅などの工事に使われるケーブルラックの施工技術を学んでいます。この実習は沢山のケーブルがある場合に、ケーブルラックで道を作り目的の場所までまとめて通すことができる設備です。協力して1つの課題を作るのでお互いの意思疎通が大事な実習となります。2年生になって団結力も高まり、実習に取り組む姿も様になってきました。立派な作品を完成させることができ、達成感のある表情をしています。
2・3月
●1年「2・3月」
3月に行われる第二種電気工事士の養成施設修了試験の練習風景です。この試験に合格することにより第二種電気工事士の免状を取得することができます。実技では電気回路を指定された工事方法で制限時間内に完成させる試験内容で実施され、一年間学んできた集大成の課題となります。全員での合格を目指して真剣に取り組んでいます。
●2年「2・3月」
2年次の最終試験となる修了試験にチャレンジしています。1年次よりも難易度の高い電気回路を制限時間内に完成させなければなりません。2年間の中で作業に向き合う姿勢も電気工事士らしくなってきました。立派な作品を作ることで学んできた技術・技能に自信を付け、業界で活躍して欲しいと思います。