効果的な情報発信で脱炭素型の行動変容を促します
北海道では、道内の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボン北海道」の実現に向けて、全国と比較して温室効果ガス排出量の割合が高い家庭部門の脱炭素化を図るため、行動科学の知見(ナッジ等)を活用し、道民一人一人が自発的に温室効果ガス削減行動を実践するための効果的な情報発信手法の構築に取り組んでいます。
ナッジとは・・・
- ナッジ(nudge)は、「そっと後押しする」「肘などでつつく」の意味。
- 行動科学の知見を活用することにより、人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする政策手法です。
省エネ分野でのナッジの活用例
宿泊事業者のタオル再利用率向上策に適用
- 宿泊事業者におけるタオル再利用率向上策に適用
- 従来の方法(モラル訴求)に比べ、再利用率が「14.2%」向上
脱炭素社会に向けた行動変容促進事業
道民の脱炭素型ライフスタイルへの転換を促すため、行動科学の知見(ナッジ等)を活用した効果的な情報発信手法を構築する。
令和5年度の実施内容
- 【運輸部門】知内町に導入する※デマンドバスの利用案内チラシ (PPTX 512KB)を用いて、行動科学の知見を活用したメッセージの掲載効果を実証する。
※ 今回の実証で作成したチラシデータです。ご自由に活用してください(デザインの変更等も可
能です)。
ただし、このチラシは、知内町の課題や特性を踏まえて、デマンドバスの利用促進を図ること
を目的に作成しており、ナッジ等の効果は活用場面によって異なりますので、ご留意ください。 - 【その他】令和3年度から実施してきた行動科学(ナッジ)に関する本事業の成果を用いて、道内市町村や事業者が自ら活用して脱炭素行動変容施策や普及啓発を実施できるよう、ナッジ等行動科学手法の概要や「ゼロカーボン北海道チャレンジ!(ゼロチャレ!)」に対応した活用事例を整理した事例集を作成する。
事業実施報告書
実績報告書
事例集
令和4年度の実施内容
- 【家庭部門】「高効率エアコンの選択と利用」「暖房の効率的利用」をテーマに、市町村や民間企業と連携して、ナッジを活用した情報発信の効果を検証する。(フィールド実証)
- 【運輸部門】道民の温室効果ガス排出に関する実態調査や行動科学の知見を活用した事例調査等を実施する。
事業実施報告書
実績報告書
ナッジの効果検証
運輸部門の実態調査
令和3年度の実施内容
- 【家庭部門】道民の温室効果ガス排出に関する実態調査を実施する。
- 【家庭部門】道民に自発的な省エネ行動を促す効果的な情報発信手法を検討し、効果を検証する。(WEB実証)
事業実施報告書
実績報告書
※本事業は、令和5年度で終了しました。