北海道の美味しい「くだもの」

季節による旬な果実のご紹介

~はじめに~ 北海道の果樹生産の歴史

 北海道での果樹栽培の始まりは、江戸時代、享保年間(1716~1736)に市渡村(現在の北斗市)で、なしが植えられていたという記録が残っています。
 その後、明治元年(1868年)にプロシア(現 ドイツ)のラインハルト・ガルトネルが、現在の亀田郡七飯町に農場を開き、りんご、ぶどう、なしなどを植え付けました。
 本格的な果樹栽培の導入は、明治6年(1873年)、北海道開拓使がアメリカ合衆国から各種の果樹を導入して普及奨励に努めたことに始まります。
 以後、品種改良や寒冷地に適した栽培技術の開発など、たゆまぬ先人の努力により、現在では、りんごやぶどうをはじめとした多くの果樹が道内各地で栽培されています。

【6月下旬~7月】 さくらんぼの季節が始まります

 「さくらんぼ」には、貧血体質の改善に効果をもたらすビタミンAの母体となるカロチンや鉄分が多く含まれています。
 また、民間療法では通風の薬として使われているほか、最近のアメリカの研究によれば、さくらんぼのジュースには虫歯を予防する強力な抗菌物質があることがわかっています。

 
さくらんぼ 佐藤錦 収穫 6月末~7月上旬
特徴 日本で一番多く栽培されている品種。黄色地に鮮やかな紅色がつく。肉質は緻密で甘みが多く食味が良い。
北光
(水門)
収穫 7月上旬~中旬
特徴 果実の尻がややとがっているのが特徴。果肉は軟らかく甘みが多いが酸味もある。雨による裂果が少ない。
南陽 収穫 7月中旬~下旬
特徴 山形県で育成された品種であるが、北海道で着色、食味とも良く市場の評価も高い。北海道さくらんぼのエースとして期待されている。

【7月~8月】 健康食品として注目されているハスカップ、ブルーベリー

 「ハスカップ」(別名ケヨノミ、クロミノウグイスカグラ)の名前の由来は、アイヌ語の「ハシカプ」(枝の上にたくさんなるものの意)に由来しています。
 主に北海道の高山帯、湿原、原野に自生しており、古来から不老長寿の妙薬として知られています。

【9月~10月】 本格的な果物のシーズン到来です

 「プルーン」は、鉄分、カルシウム、ビタミン類など機能性成分がたっぷりの果物として注目されています。
 「ぶどう」の主成分は糖質(単糖)で、ブドウ糖(D-グルコース)と果糖(フラクトース)ですが、ブドウ糖は栄養補給、疲労回復に効果的と言われており、体内に入ってすぐに栄養分となるのでヨーロッパでは「畑のミルク」といわれています。
 「なし」は日本なし、中国なし、西洋なしの3種類があり、日本なしと中国なしは収穫と同時においしく食べられますが、西洋なしは収穫後時間をおく「追熟(ついじゅく)」を行うことによっておいしく食べられます。

 
プルーン サンプルーン 収穫 10月上旬~中旬
特徴 果実は小さいが、ミネラル豊富で濃厚な味。果皮表面にシワが出てくると酸味が低下して食べやすくなる。
 








デラウェア 収穫 9月上旬~中旬
特徴 赤色種。小粒で甘味が強く、食味は濃厚。ほのかな芳香がある。
バッファロー 収穫 9月上旬~中旬
特徴 黒色種。ジベレリン処理により種なしになる。糖度が高く食味が濃厚。
旅路
(紅塩谷)
収穫 9月中旬~下旬
特徴 ジベレリン処理により種なしになる。種なし果の果皮にはグーズベリー状の縞模様がある。
ポートランド 収穫 9月中旬~下旬
特徴 白色種。甘みが多く、ジューシーで香りが強い。
キャンベル
アーリー
収穫 9月下旬~10月上旬
特徴 黒色種。昔から黒ぶどうとして親しまれてきた。
ナイヤガラ 収穫 10月上旬~中旬
特徴 白色種。黄色みがかったものは独特の芳香があり、食味がよい。
 





バートレット 収穫 9月上旬~中旬
特徴 果皮色は淡緑色で追熟すると黄色になる。形は西洋なしの典型的なひょうたん型。果肉は白色で柔らかく、ジューシー。
ブランディ
ワイン
収穫 9月下旬
特徴 果皮色は黄緑色で、小玉。肉質は緻密で香りもよく、甘くジューシー。
身不知
(みしらず)
収穫 10月中旬~下旬
特徴 形はひょうたん型で、大玉。肉質は粗いが「シャッキリ」した歯触り。糖分が多く風味があり、食味は良好。

【9月下旬~11月上旬】りんごの季節です

 「1日1個のりんごで医者いらず」のりんごには、私たちの体に有効な働きをしてくれるカリウム、リン、鉄、ビタミンC、ペクチン等の食物繊維などの栄養素が含まれています。
 最近の研究結果では、リンゴペクチンは気管支ぜん息等アレルギー性疾患の原因であるヒスタミンの血中濃度の減少や悪玉コレステロールの低下、高脂血症などの生活習慣病の予防効果が期待されます。(出展:農研機構 果樹研究所他)

 






さんさ 収穫 9月下旬
特徴 果実はやや小さく円すい形。甘み、酸味ともほどよく、肉質はち密でジューシー。
つがる 収穫 9月下旬~10月上旬
特徴 緑がかった黄色に紅色のしま模様がはいる。ジューシーな甘みが特徴。
ひめかみ 収穫 10月中旬
特徴 蜜入りが多く、甘さと酸味が調和した食味で独特の香りがある。また、加熱しても果肉が崩れにくく調理に適した品種。
ハックナイン 収穫 10月下旬
特徴 道産子りんご品種第1号。甘みと酸味が調和したジューシーなおいしさ。果実は大きく肉質はきめが細かい。
ふじ 収穫 11月上旬
特徴 果肉は硬く、シャキッとした歯ごたえが特徴。甘味が強くさわやかな香りを持つ。貯蔵性が高い。

 


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