北海道の酒米を使用した日本酒を製造している酒蔵とおすすめの日本酒をご紹介します。
※本情報は、2024年8月現在のものであり、変更になっている可能性があります。
箱館醸蔵有限会社
2021年4月、道南の七飯町に北海道で14番目の酒蔵として誕生しました。地元で生産された酒米と名峰・横津岳の良質な伏流水を使って造る日本酒のテーマは「道南テロワール」。銘柄の「郷宝(ごっほう)」とはすべてを郷の宝で醸すという決意が込められたもの。函館周辺の美味しい食材や特産品に合う「淡麗旨口」の地酒として、多くの人に喜ばれています。
住 所:北海道亀田郡七飯町大中山1-2-3
電 話:0138-65-5599
販売店:主に道内の地酒専門店
函館五稜乃蔵株式会社
2021年11月、上川大雪酒造の3番目の酒蔵として誕生した五稜乃蔵は、2024年10月に函館五稜乃蔵株式会社となりました。酒造りは地元の水と酒米を活かし、小さな仕込みタンクを使った伝統的な手法を継承し、函館弁で「ついつい飲んでしまう」という意味の「はかいく酒」を目指しています。酒蔵内には函館工業高等専門学校との連携による「函館高専醸造ラボ」を併設。醸造学や醸造技術の教育研究、日本酒の次代を担う人材育成も推進しています。
住 所:北海道函館市亀尾町28-1
電 話:0138-84-5177
二世古酒造有限会社
水と空気と環境を大切にしている、羊蹄山の麓の酒蔵です。仕込み水に使っているのは、ニセコワイス山系からの雪清水と羊蹄山のふきだし湧水。北海道産米を積極的に取り入れるなど、地域に根差した酒造りが行われています。二世古酒造ではあえて割り水をしない「原酒」にこだわっています。香りが強く、濃厚な原酒は、お酒のツウも納得の味わいです。
住 所:北海道虻田郡倶知安町字旭47
電 話:0136-22-1040
販売店:主に道内の地酒専門店
田中酒造株式会社
代表ブランド「宝川」を中心に、手間を惜しまない高品質の酒造りをしている小樽の酒蔵です。少量生産を直売で売るのが田中酒造の基本姿勢で、その全てが北海道産米100%の純米酒。酒造りでは冬場に仕込む「寒造り」が一般的ですが、田中酒造の亀甲蔵は全国的にも数少ない「四季醸造蔵」。いつでも酒造りを見学できるようになっています。
住 所:北海道小樽市信香町2番2号
電 話:0134-21-2390
販売店:田中酒造本店、亀甲蔵
日本清酒株式会社
1872年から続く酒蔵で、「千歳鶴」のブランド名でおなじみです。2023年に64年ぶりに新設した蔵で三季醸造を行っています。地下150mから汲み上げた仕込み水を使い、すっきりとした味わいに仕上がるこだわりの酒造りです。隣接している千歳鶴酒ミュージアムでは、蔵元限定酒や季節限定酒も豊富に揃います。ここでしか味わえない、酒粕ソフトクリームもおすすめです。
住 所:北海道札幌市中央区南3条東5丁目1
電 話:011-221-7570
販売店:千歳鶴酒ミュージアム
国稀酒造株式会社
明治時代にニシン漁でにぎわった道北の増毛町にある日本最北の酒蔵です。寒い海で働く漁師の体を温めるための日本酒醸造を目的に創業しました。暑寒別岳のまろやかな伏流水を使い、伝統的な南部杜氏の技で醸される辛口の酒には、全国各地にファンがいます。蔵をはじめ、売店や資料室、ニシン漁の歴史がわかる「千石蔵」など、「国稀」をまるまる楽しむことができます。
住 所:北海道増毛郡増毛町稲場町1-17
電 話:0164-53-9355
販売店:新千歳空港内お土産店の一部、道内百貨店・スーパーの一部 など
小林酒造株式会社
造り酒屋としてはきわめて珍しい、西洋建築を取り入れたレンガ蔵と札幌軟石使用の石蔵が特徴。観光スポットしても有名で、様々な映画やドラマのロケ地にもなっています。道内の酒蔵の中でもいち早く道産酒米での酒造りを始め、今では道産酒米を100%使用。主要銘柄の「北の錦」の名前を冠した直売所「北の錦記念館」で、北海道のお酒の美味しさを味わってみてください。
住 所:北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地
電 話:0123-76-9292
販売店:全道の酒販店
金滴酒造株式会社
「酒米の里」と呼ばれる新十津川町は、道産酒米の約4割を生産している米どころ。その町で、地元の農家とお互いに顔の見える「酒造り」をしています。明治時代に奈良県十津川村からの入植者がつくった「新十津川酒造株式会社」は、地元に愛される酒蔵になり、現在は30代の若手杜氏が、若い感性と地元産のいい酒米を活かして、みんなが飲んで楽しめるお酒を造っています。
住 所:北海道樺戸郡新十津川町字中央71-7
電 話:0125-76-2341
販売店:「特別純米酒 新十津川」全道のセイコーマート
「大吟醸 きたしずく35」新千歳空港売店
「金滴 純米吟醸」地元道の駅
髙砂酒造株式会社
創業1899年に旭川で酒造りを開始した高砂酒造は、北海道産米を積極的に使用し、
厳寒の気候を利用した醸造を行っています。辛口清酒「国士無双」をはじめ、氷温で貯蔵した「旭神威」、また地域や学生たちと積極的に取り組み官民・産学連携プロジェクトを数多く進めています。
住 所:北海道旭川市宮下通17丁目右1
電 話:0166-23-2251
販売店:道内の酒販店
合同酒精株式会社
大雪山を望む豊かな自然環境と地元産の良質なお米、寒冷な気候と、酒造りの条件が揃った旭川で、酒造りの重要な工程をオートメーション化し、最適な温度管理、衛生管理のもと、一年を通じて日本酒造りを行っています。原料となる酒米はすべて北海道産を使用しています。常に安定した品質のお酒を造るだけではなく、機械を使って手造りに近い味を出すのがこだわりです。
住 所:北海道旭川市南4条通20丁目1955
電 話:0166-31-4131
販売店:酒販店・お土産店 など
男山株式会社
江戸時代に伊丹で創業した山本家から、350年の歴史を持つ「男山」を正当継承した酒蔵です。海外での日本酒ブームの草分け的存在で、1977年に日本酒で世界初となるモンドセレクション金賞を受賞したことを足がかりに、1984年に本格的な輸出を開始し、現在は20ヶ国以上に輸出しています。国内外のコンクールや鑑評会で数多くの金賞を受賞する、北の大地に根差した日本酒です。
住 所:北海道旭川市永山2条7丁目1-33
電 話:0166-47-7080
販売店:道内スーパー・酒販店
「御免酒」300mlのみセイコーマートで販売
三千櫻酒造株式会社
2020年11月、全国でも珍しい「公設民営型」の酒蔵として、北海道屈指の「米どころ」として知られる東川町に誕生。岐阜県中津川市で143年の歴史を持つ三千櫻酒造は、いち早く道産酒米に可能性を見出し、この先の酒造りを考えて「現役の日本酒蔵が長距離を移動する」という前代未聞の決断をしました。新天地の水と米から酒と真摯に向き合う酒造りに取り組んでいます。
住 所:北海道東川町西2号北23
電 話:0166-82-6631
販売店:三千櫻WEBショップ
上川大雪酒造株式会社緑丘蔵
2017年、三重県にあった休眠蔵の酒造免許を移転して誕生しました。地域に密着した「地方創生蔵」としての活動内容が、全国的にも注目されています。道産酒米と大雪山系の天然水を使い、伝統的な手法で純米酒だけを造っています。大きな仕込みタンクを使わず、ほとんど手作業で丁寧に仕込まれるお酒は、誰もが「飲まさる」美味しさです。
住 所:北海道上川郡上川町旭町25-1
電 話:01658-7-7380
上川大雪酒造株式会社碧雲蔵
2020年5月、十勝の中心都市・帯広市にある帯広畜産大学に誕生しました。大学キャンパス内に酒蔵が創設されるのは全国初のことで、日本酒蔵のなかった十勝地方で新たな地酒を造り、大学と連携して発酵学や醸造学の教育研究、さらに日本酒の次代に向けた人材育成を行います。「碧雲蔵」は、帯広畜産大学の学生寮「碧雲寮」から名付けられました。
住 所:北海道帯広市稲田町西2線15-1
電 話:0155-67-5901
福司酒造株式会社
釧路で唯一の酒蔵として、この土地だからこそ出来る酒造りを目指し、そのほとんどが地元で愛飲されています。キレのあるすっきりとした味わいに米本来のコクをあわせ持つ酒質が特徴。「地元の食材と相性のよい酒」が信条の一つで、毎日の食事といっしょに飲みたくなるお酒をイメージしています。「よいお酒 福司」というキャッチコピーのとおり、みんなを笑顔にする「よいお酒」を造り続けています。
住 所:北海道釧路市住吉2丁目13-23
電 話:0154-41-3100
販売店:道内酒販店
株式会社碓氷勝三郎商店
根室市にある日本最東の酒蔵であり、個人で酒造免許を持つ国内唯一の酒蔵でもあります。販売は根室管内の酒店が中心。蔵元を訪れても購入することはできず、酒蔵の公開や見学も一切行っていません。酒造りへのこだわりも強く、品質に満足できなかった年には、醸造したお酒をすべて廃棄したことがあるほど。ネット販売などが全盛の時代に、独自路線を貫いている貴重な蔵元です。
住 所:北海道根室市常盤町1丁目6番地
電 話:01532-3-2010
販売店:道内スーパー・酒販店の一部
飯沼銘醸株式会社
「姿」は、八尾比丘尼伝説の中の男丸の鏡水(姿見の池)に由来しています。西方町(にしかたまち)は良質な米の産地として戦前から有名な田園地帯で、その仕込水は男体山(なんたいさん)を水源とする大谷川(だいやがわ)の伏流水を使用し、そこで醸されるお酒は、スッキリしてしかも味わいのある風味を出しています。また、「杉並木」は、地元の多くの人に愛される定番酒です。
住 所:栃木県栃木市西方町元850
電 話:0282-92-2005
龍神酒造株式会社
江戸時代に創業。蔵内に掘られた龍神の井戸から汲み上げるやわらかな極軟水を仕込水に、山田錦をはじめ雄町・五百万石・愛山など、酒米の個性を引き出す酒造りを心がけ、米本来の旨味を味わえる芳醇旨口タイプの酒質を目指しています。最もこだわるのは、伝統技法とその技を用いる為の人の感性。伝統の酒造りを行いつつも常にさらに良い酒造りを目指し、新たな手法や工夫を取り入れています。
住 所:群馬県館林市西本町7-13
電 話:0276-72-3711