23年8月8日 「食の安全・安心セミナー」結果概要
「食の安全・安心セミナー」を開催しました
平成23年8月12日
農政部食品政策課
【結果概要】
8月8日、札幌市中央区の第二水産ビルにおいて『「食の安全・安心セミナー」放射性物質等
めぐる現状と影響について』を開催しました。
福島第一原子力発電所の事故に伴い、道の食の安全・安心の確保に向けた取組内容や、大
気(空間線量率)、水道水、農地土壌、海水や海産物などの放射性物質の環境モニタリング調査
の状況について、食品政策課と道立衛生研究所より説明しました。
○ 道内における大気(空間線量率)のモニタリング調査は、従来から、札幌の道立衛生研究
所、利尻、泊発電所周辺地域について行っているが、3月23日から石狩を除く、全道の振興
局等所在地13地点を追加して、毎日、測定しているほか、水道水、海水、水産物や農地土壌
について新たに調査を行うなど、体制を強化して実施している。
○ これまでのところ、各地の大気中の放射線量は、事故発生前の数値の範囲内で推移してお
り、異常は確認されていません。
水道水や海水にあっては全て不検出で、シロサケやサンマなどの回遊魚等の水産物につ い
ては不検出又は国が定める暫定規制値を大きく下回っています。
農地土壌は4月以降4回の調査を行い、ヨウ素は不検出、セシウムは不検出から12.4ベ
クレル/kgの範囲内での数値が測定されましたが、過去3年間の放射能水準調査(道立衛生研
究所)において土壌から検出されたセシウム数値(14~19ベクレル/kg)と比べても、異常は
認められません。
○ また、道立衛生研究所では、昭和32年から文部省(現、文部科学省)の「環境放射能水準
調査」を受託し、道内における放射性降下物等の環境試料(90Sr、137Cs)の経年変化(陸・海
水、土壌、食品等)を調べており、その結果及び道内各地の環境モニタリング調査結果で異常
が確認されていないことから、北海道への放射性物質の飛散の影響が認められず、道産農水
産物は従来通り安全であることを説明しました。
【配付資料】