(06渡島)成田 公子さん【伝承名人】
【申込区分:支庁推薦】
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登録番号4-28 |
~鯨餅あわせ名人~ |
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名人のプロフィール | ||||||||||||||||||||||||||||||
JA新はこだて上磯支店女性部で、地域の伝統食である「鯨餅(くじらもち)」作りに取り組むとともに、毎年開催する「お母さんの手作り料理フェスティバル」などでお披露目するなど、若い世代にも伝えています。 |
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名人から一言! | ||||||||||||||||||||||||||||||
「鯨餅」は、もともと彼岸時期に仏前に供える米菓子で、主に禅宗の檀家で作られていましたが、現在では供物以外にも、おやつとして農作業時や地域の集会などで提供されています。 米粉を練ることや模様つけの技術は熟練を要する大変な作業ですが、地域の食文化を守ることと、お米の消費拡大のために、昭和50年代からその伝承活動に取り組んでいます。 |
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名人の一品など | ||||||||||||||||||||||||||||||
【鯨餅】 <材料> 米粉30キログラム(もち米粉 18キロ、 うるち米粉12キロ)、上白糖約13kg、黒砂糖 約2.8kg、着色料(食紅:赤、黄色、緑など) <作り方> 1 米粉生地の素を作る(生地1本分) (1)鍋に水1リットル、上白糖1kg(黒生地の場合、黒砂糖0.7kg)を入れ火にかけ、砂糖を煮溶かす。(現在、黒生地を作る場合、色づけとして粉末コーヒーを少量入れる。) (2)米粉 約1.8kgを振り入れながら木べらでかき混ぜる。 (3)火にかけたまま半透明になるまでよくかき混ぜる。(ドロリとした状態) ポイント! 鍋を押さえる人、かき混ぜる人2名で力を込めて充分混ぜ合わせる 2 生地合わせ (1)作業台に打ち粉として米粉を広げ、その上に1の生地を鍋から移す。 (2)米粉を混ぜ込みながら耳たぶの硬さになるまで練る。 ポイント! 米粉を練るときは、堅いからと言って水を使ってはだめ、必ず熱湯を用いること。それによって製品が堅くならない (3)色生地を作る場合、練りながら食紅を適量入れる。 3 色別の生地づくり 1~2を10数回繰り返し、色別の生地を作る。生地は色別にビニール袋でくるんでおく。 4 組み合わせ(模様づくり) (1)白生地、色生地、黒生地(黒砂糖入り)を組み合わせ模様を作る。 (2)組み合わせた生地は、直径20センチ、長さ30センチほどの大きな固まりとなる。 ポイント! 生地を組み合わせる際、生地の表面を水で濡らしながら合わせる 5 生地のばし 4の生地を太さが、直径約10センチまで撫でながらゆっくりと伸ばしていく。長さが1~2mまで伸ばすので広い作業台で行う。 6 生地を切る 生地を厚さ1センチに切る。金太郎飴のように切り口に花(菊やアヤメ)、樹木などの模様が現れる。 7 蒸し (1)蒸気が十分に上がっている蒸し器で、6の生地を蒸し上げる。(約10分) (2)風をあて(うちわ等で扇ぎ)表面に照りを出してできあがり。
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備考 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【名人の要件】 ・地場産食材を活用して地域で古くから伝わる料理を作っている |
伝承名人に関する情報 | |
経歴 | H16年~17年 JA新はこだて上磯支店女性部追分支部長 |
指導・助言できる内容 | 郷土料理の実技指導 |
指導・助言を依頼する場合の連絡先 | 自宅 0138-49-0134 |
その他特記事項 | 特になし |