北海道有機農業研修受入生産者登録制度
有機農業は、多くの場合、病虫害の発生等に加え、労働時間や生産コストの大幅な増加を伴うことから、地域の気象条件・土壌条件等に適合した有機農業の実践的技術や知識の習得が重要になっています。
有機農業への新規参入を円滑に進めていくためには、新たに有機農業を行おうとする新規就農希望者や慣行農業等から有機農業へ転換しようとする者(以下「新規参入希望者」という。)が、長年にわたり有機農業に取り組み、当該地域の気象条件・土壌条件等に適合した有機農業を営んでいる生産者のもとで実践的技術等を習得する研修を受けることができるよう、研修受入に意欲的な生産者を増やすとともに、研修を希望する新規参入希望者に情報提供し、双方の希望・条件に合致した研修の実現に結びつける情報の橋渡しが必要となっています。
このため、道では、有機農業への参入・定着を促進するため、道内において有機農業を営む生産者で新規参入希望者の研修受入を希望する方々を「有機農業研修受入生産者」として登録し、これらの方々の有機農業の特徴的な技術を含む営農情報や研修募集情報をホームページで公開する「北海道有機農業研修受入生産者登録制度」を創設しました。
有機農業に取り組みたいという新規参入希望者が有機農業研修受入生産者の登録情報を活用して、実際に農場での研修を通じて有機農業の実践的技術等を習得していただき、1人でも多くの研修終了者が有機農業の担い手として活躍していただけることを期待しています。
■「北海道有機農業研修受入生産者登録要領 (PDF 246KB)」
有機農業研修受入生産者登録リスト
新規参入希望者の研修受入に意欲的で、道内のそれぞれの地域の気象条件や土壌条件等に有効な生産技術等を実践し、長年にわたり有機農業を営んできた生産者として個人4人、法人8団体が登録されています。(令和6年4月15日現在)
この登録リストを活用して希望する地域や栽培したい作物、取り入れたい技術など、希望に合致する有機農業研修受入生産者を探し、具体的な研修内容や条件等の詳細については、直接問い合わせて確認した上で研修を申し込みましょう。
振興局 | 市町村 | 名称(農場名) |
有機 |
栽培形態 |
経営 |
栽培作物 |
---|---|---|---|---|---|---|
空知 | 岩見沢市 | (株)星耕舎 | 13 | 有機JAS | 4 | 水稲、大豆、小麦、かぼちゃ、ばれいしょ、小豆、にんじん ほか野菜各種 |
石狩 | 新篠津村 | 新篠津つちから農場(株) | 18 |
有機JAS |
20 | たまねぎ |
福尾ファーム | 10 | 有機JAS | 3 | だいこん、にんじん | ||
後志 | 赤井川村 | (株)マナアイーナ | 15 | 有機JAS 慣行 |
8 | アスパラ、かぼちゃ、ミニトマトなど |
胆振 | 洞爺湖町 | 17 | 有機JAS 特別栽培 慣行 |
10 | 水稲、ミニトマト、トマト、セロリ、さくらんぼ、きゅうり、なす、ピーマン、スイートコーン、しそなど | |
上川 | 士別市 | (株)イナゾーファーム | 12 | 有機JAS 特別栽培 慣行 |
18 | 中玉トマト、かぼちゃ、大豆、水稲 |
比布町 | (有)営農企画 | 10 | 有機JAS 慣行 |
193 | 大豆、小麦、そば、かぼちゃ、トマト、なたね、ひまわり | |
中富良野町 | 相内農園 | 24 | 有機JAS | 28 | ばれいしょ、たまねぎ、にんじん、かぼちゃ、米、小麦、ハーブなど | |
オホーツク | 大空町 | (株)大地のMEGUMI | 32 | 有機JAS | 30 | グリーンアスパラ、かぼちゃ、ばれいしょ |
津別町 | (有)矢作農場 |
37 |
有機JAS 特別栽培 慣行 |
12 | たまねぎ、にんじん、かぼちゃ、アスパラ、にんにく、長ネギ、メロン | |
十勝 | 帯広市 | 十勝幌尻農場 | 30 | 有機JAS | 14 | コクワ、マタタビ、山ぶどう、だいこん、にんじん、ばれいしょ、白花豆、青花豆、たまねぎなど |
幕別町 | (株)折笠農場 | 20 | 有機JAS 特別栽培 慣行 |
95 | じゃがいも、大豆、黒豆、黒千石大豆、エゴマなど |
■有機農業研修受入生産者リスト(令和6年4月15日現在) (PDF 213KB)
1 登録対象者
道内において有機農業を営む生産者で有機農業の新規参入希望者を研修生として受入を希望する者のうち次の(1)から(3)の登録要件を満たす個人又は法人
<登録要件>
(1)有機JASの認証を受けた日から5年以上継続している者であること。
(2)次のいずれかの認定等を受け、地域の気象条件・土壌条件等に適合した有機農業を実践し、効率的かつ安定的な農業経営を営み、又は営むことが確実と認められる者であること。
ア 指導農業士として認定されている者
イ 認定農業者
ウ 北海道農業次世代人材投資事業実施要領の別記の3(2)の先進農家等に該当する者
(3)有機農業の研修生の受入に意欲的で、研修生の受入・指導実績があるなど受け入れる研修生に対し、適切な指導ができること。
■登録要件の詳細については、こちら→「北海道有機農業研修受入生産者登録要領 (PDF 246KB)」
2 登録の方法
次の(1)から(4)に掲げる書類を「お問い合わせ・提出先」あてに郵送又は持参により提出してください。
なお、(1)の書類については、「有機農業研修受入生産者登録票記載にあたっての留意事項」をご覧の上、記載例を参考に作成してください。
(1) 有機農業研修受入生産者登録申請書
(2) 有機農業研修受入生産者登録票
(3) 登録認定機関から交付された有機JAS認証書の写し(添付書類1)
(4) 指導農業士又は認定農業者の場合には、これを証する書類の写し(添付書類2)
なお、北海道農業次世代人材投資事業実施要領の別記の3(2)の先進農家等に該当する方は、第2号様式の記載をもって足り、添付書類2は必要ありません。
3 受付期間
申請書は、随時受け付けています。
4 その他届出・報告様式
・有機農業研修受入生産者登録事項変更届
・有機農業研修受入生産者登録辞退届
・有機農業研修受入状況報告書
5 情報公開
ホームページでの公開は、月1回を目途に直近の情報公開以後に登録又は変更の届出のあった内容をまとめて実施します。
6 ご注意
このホームページで公開する有機農業研修受入生産者の情報は、申請者の承諾のもと、提出された登録票等の記載事項を整理したものであり、登録情報の活用にあたっても、研修開始後のトラブル発生を防止するため、有機農業の新規参入希望者が具体的な研修内容や条件等を確認の上、研修を受けるかどうかを判断する必要があることから、研修を希望する有機農業研修受入生産者に直接連絡し、当事者双方が合意のもと、研修の申込・承諾を行うものとしています。
このため、北海道有機農業研修受入生産者登録要領に基づく本ホームページにおける有機農業研修受入生産者の登録、情報の公開及び活用により、登録された有機農業研修受入生産者及び有機農業の新規参入希望者その他当該情報の活用者が不利益を受けたときにも、道は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
北海道農政部食の安全・みどりの農業推進局食品政策課
電話番号:011-231-4111(代表)内線27-658、27-662
FAX番号:011-232-7334
E-mail:slow.food@pref.hokkaido.lg.jp