6月20日に「道央地域教育旅行受入推進セミナー」を開催し、238名が参加!
道農政部は6月20日(木)に長沼町総合保健福祉センター「りふれ」で、「道央地域教育旅行受入推進セミナー」を開催しました。セミナーには道内各地の農業者や、農協、漁協、観光協会、商工会、自治体らが会場とオンライン合わせて、238名参加しました。
道では、都市と農村の交流を通して、農村地域の理解促進と関係人口の増加を図るため、教育旅行の受入を推進しております。
新型コロナウイルス感染症のまん延の影響を受け、旅行需要が落ち込み、意欲低下による受入農林漁業者等の減少が課題となっていることから、受入意欲の向上や地域ぐるみの受入により、教育旅行の更なる受入推進を目的とし、昨年度の8月、9月には道北地域の名寄市(上川管内)、羽幌町(留萌管内)、豊富町、浜頓別町(宗谷管内)で、11月には道東地域の芽室町(十勝管内)で、本年度は長沼町(空知管内)でセミナーを企画し開催しました。
本セミナーでは、初めに、長沼町グリーンツーリズム推進室の酒井智也室長からは、「教育旅行受入で、地域活性化やファンをつくるために!」と題し、長沼町グリーン・ツーリズム運営協議会による受入の活動についてお話ししていただき、「教育旅行受入を新しく始めて、都会と農村の心の交流の輪を一緒に広げませんか」と呼びかけました。
都市と農村を結ぶ地域コーディネート団体である(有)アグリテックの中田浩康代表取締役から、農協の倉庫見学、漁協の漁港見学、商工会では地元食材の提供など、様々な団体が主役になり、連携して地域の魅力を発信していく地域ぐるみの受入事例についてお話いただきました。
このほか、事例発表では、受入の実施方法ややりがいについて2人の実践者から発表がありました。
長沼町の黒田 泰明 氏からは、「学生が農業体験をして食の大切さに気づき、嫌いな野菜が食べられるようになっていた。受入で、地域のことを知ってもらうだけなく、生産者の思いや食の大切さを伝えていきたい」、深川市の村上はるみ氏は、「学生が農村体験に感動したり、ご飯を食べて美味しいと言ってくれることが嬉しく元気を与えてくれる。ここでの体験や交流をきっかけに、学生が食べ物への思いを新たに持ったり、将来の職業選択に影響があったり、受入は人生の種まきである。人生の種まきを一緒にする新しい仲間を増やしていきたい」などお話いただきました。
セミナー終了後、参加者から、「受入者不足で来道したい学校の受入を断っているという現状を聞き、驚いた。地域を知ってもらえるチャンスなので、地域関係者と協議し受入をしていきたい」「コロナにより農家民泊を中止していたが、熱心な講演を聞き、農家民泊を再開すること決め、頑張ります」「農業者でなくとも、観光協会や商工会が受入できることが初めてわかったので今後、受入をしていきたい」「講演者の熱い話を聞いて農家民泊をぜひ実践し農業の魅力を直に伝えたい」などと話ました。