アフリカ豚熱について
アフリカ豚熱(ASF)は、発熱、出血性病変を特徴とする豚やいのししの悪性伝染病で、有効なワクチンや治療法がないため、感染した豚等は高率に死亡します。
国内では、家畜伝染病に指定され、万が一発生した際には、豚熱(CSF)等と同様に患畜・疑似患畜を速やかにと殺する必要があります。
アジア諸国では、2018年に中国で発生が確認されて以降、日本及び台湾を除くアジア全域に拡大しており、昨年12月には、韓国においてこれまで本病が確認されていない南部の釜山広域市で野生いのししの感染が確認され、最近では、日本との定期航路のある同市のフェリー埠頭付近で野生いのししの感染が連続して確認されており、日本国内への本病ウイルスの侵入リスクが高まっています。
また、海外からの旅行客等が手荷物として違法に持ち込んだ肉製品等からもこれまでに100件以上、本病ウイルス(又は遺伝子)が確認されているため、
これらを介した野生イノシシや飼育豚への感染が懸念されています。
養豚場におけるASF発生予防のポイント(農林水産省HP)
朝鮮半島におけるアフリカ豚熱の感染拡大/釜山市の野生イノシシでのアフリカ豚熱の感染拡大(農林水産省HP)
来道された皆様へ(注意喚起リーフレット)
肉製品等の違法な持ち込みについて
外国人旅行者が手荷物で違法に肉製品を持ち込む場合
外国人旅行者が、航空機に搭乗する際、手荷物でサラミ等の肉製品を持ち込む場合があり、
違法行為として、動物検疫所が入国時の検査で摘発しています。
近年は、これらの違法に持ち込まれた肉製品等からアフリカ豚熱ウイルス(又はその遺伝子)が
確認されており、北海道の玄関口である新千歳空港でも、これまでに陽性事例が確認されています。
日本に滞在する外国人技能実習生等に対し国際郵便で違法に肉製品が届く場合
現在、国内には技能実習生や留学生等、多くの外国人の方が滞在していますが、
このような方々の母国から、国際郵便物で肉製品等が届くことがあります。
これらの肉製品等は旅行者の手荷物と同じく、違法な持ち込みになりますので、
動物検疫所が国際郵便局において摘発を行っています。
国際郵便で摘発された肉製品等からもアフリカ豚熱ウイルスが確認されており、
最近の新型コロナウイルス感染症の影響で入国者が減少した分、
違法な肉製品等が送付される事例が増加しています。
(参考:動物検疫所HP)
日本に滞在する外国人の皆様、外国人技能実習生等を受け入れる団体の皆様は
特に、次の事項に注意いただきますようお願いします。
● 海外から来日・来道する場合は、肉製品等を持ち込まない!!
● 母国の家族や知人に、国際郵便で肉製品等を送らないよう注意する!!
【肉製品等の違法持ち込みに係るリーフレット】
日本(Japan) (PDF 296KB) ・英語圏(English) (PDF 293KB)・韓国(Korea) (PDF 322KB)
中国(China) (PDF 522KB)・台湾(Taiwan) (PDF 322KB)・タイ(Thailand) (PDF 343KB)
ベトナム(Vietnam) (PDF 549KB)・フィリピン(Philippines) (PDF 335KB)
カンボジア(Cambodia) (PDF 283KB)・インドネシア(Indonesia) (PDF 314KB)
ミャンマー(Myanmar) (PDF 274KB)
(参考:動物検疫所HP 広報資料)