HACCP手法を活用した畜産農場の衛生管理
農場HACCPは、家畜の伝染病の発生予防・まん延防止及び畜産物の安全性確保のために重要な、畜産農場における衛生管理を向上させるため、農場にHACCP(※)の考え方を採り入れ、危害要因(微生物、化学物質、異物など)を防止するための管理ポイントを設定し、継続的に監視・記録を行うことにより、農場段階で危害要因をコントロールする手法です。
※HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは、
最終製品の抜取り検査に加え、原料の入荷から製造・出荷までの全ての工程において、以下の取り組みにより、不良製品の出荷を未然に防ぐ衛生管理手法。
(ア)あらかじめ危害を予測
(イ)その危害を防止するための重要管理点を特定
(ウ)そのポイントを継続的に監視・記録
(エ)異常が認められたらすぐに対策を取り解決する
農場HACCP認証機関
北海道の取組み事例の紹介(~2008年)
○ 「衛生管理証明書付き黒毛和牛出荷の取組」
(HACCP方式衛生管理優良事例集(2008年3月)、(社)全国家畜畜産物衛生指導協会)
○ 地域で支える健康で安全な黒毛和牛生産の取組
(第55回家畜保健衛生業績発表会(2007年11月)、日高家畜保健衛生所発表 )
○ 小規模ミルクプラントの衛生指導
-安全・安心な地域ブランドの確立を目指して-
(第54回家畜保健衛生業績発表会(2006年10月)、釧路家畜保健衛生所発表)
○ 生乳生産段階におけるHACCPの考え方による衛生管理の定着への取組
(第54回家畜保健衛生業績発表会(2006年10月)、檜山家畜保健衛生所発表)
○ 農場HACCPの導入が契機となったA町家畜伝染病自衛防疫体制の強化
(第54回家畜保健衛生業績発表会(2006年10月)、空知家畜保健衛生所発表 )
○ 地域ぐるみでの農場HACCPの実践と定着への課題
(第53回家畜保健衛生業績発表会(2005年10月)、宗谷家畜保健衛生所発表)
○ 自主管理の向上をめざした肉牛農場HACCPの実践
-地域関係者の支援によるモデルケースの取組み-
(第51回家畜保健衛生業績発表会(2003年10月)、石狩家畜保健衛生所発表)
○ 釧路管内の生産農場における新たな衛生指導の取り組み
-HACCPの概念の導入による安全な畜産物生産体制の構築に向けて-
(第48回家畜保健衛生業績発表会(2000年11月)、釧路家畜保健衛生所発表)
○ 上川管内の家畜畜産物生産衛生管理体制の確立に向けた取り組み
(第48回家畜保健衛生業績発表会(2000年11月)、上川家畜保健衛生所発表)