飼養衛生管理基準

飼養衛生管理基準について

家畜の所有者は、日頃から、家畜伝染病の発生を予防するための衛生管理を適切に実施することが重要です。

飼養衛生管理基準は、家畜の所有者が家畜伝染病の「発生予防及びまん延防止のために」最低限遵守すべき飼養衛生管理の基準として家畜伝染病予防法に規定されています。
平成16年の牛海綿状脳症（BSE）の発生をはじめ、平成22年の口蹄疫、全国的な高病原性鳥インフルエンザの発生、平成30年の国内26年ぶりとなる豚熱（CSF）の発生等、家畜衛生をめぐる情勢等を踏まえ、必要な改正がなされてきました。

参考：飼養衛生管理基準について（農林水産省ＨＰ）

飼養衛生管理基準の制定と改正の経緯

【平成16年（制定）】
畜舎等を清潔に保つこと、車両消毒、手指・靴の消毒、家畜の健康観察等、基本的な10項目を策定。

【平成23年（改正）】
衛生管理区域の設定、立入りの制限、埋却等の準備、通報ルールの作成等、大幅な拡充。併せて、農林水産大臣は、少なくとも５年ごとに基準の再検討を加え、必要があると認めるときはこれを改正することを規定

【令和2年（改正）】
飼養衛生管理マニュアル作成、野生動物の侵入防止措置等を拡充。併せて、食品循環資源処理及び管理の方法を見直し。

【令和3年（改正）】
大規模農場における畜舎ごとの飼養衛生管理者の配置及び対応計画の策定。埋却地確保の取組の明確化

飼養衛生管理指導等計画について

令和2年に家畜伝染病予防法が改正され、国は、遵守指導の方向性を定めた「飼養衛生管理指導等指針」（以下、指針）を策定し、都道府県は、指針に則して、地域の実情に応じ、その指導方法や方針等を記載した「飼養衛生管理指導等計画」を定め、計画的に指導等を実施することとなりました（令和3年4月～）。
当該計画は、3年間を1期として策定することとされております。

【飼養衛生管理指導等計画（第2期：令和６年度～令和８年度）】

飼養衛生管理指導等計画_R06.04 (PDF 716KB)
飼養衛生管理指導等計画の概要_R06.04 (PDF 150KB)

参考：飼養衛生管理指導等指針（農林水産省ＨＰ）
参考：農場の分割管理について（農林水産省ＨＰ）
参考：飼養衛生管理基準で対応計画の策定が必要な大規模所有者について （告示 (PDF 229KB)）

家畜の飼養に係る衛生管理の状況に関する定期報告について

家畜の所有者は、毎年、家畜の飼養状況や衛生管理状況等を都道府県知事に報告が必要です。

毎年2月1日時点における家畜の飼養状況を定められた報告様式に記入し、提出をお願いします。
報告方法等については、最寄りの家畜保健衛生所にお問い合わせください。