酪農ヘルパーの人材確保及び育成に向けた取組事例集
道では、道内の酪農ヘルパー利用組合等(以下利用組合等)による酪農ヘルパーの確保と定着化に向けた取組を促進させるため、令和3年度(2021年度)に「酪農ヘルパーの確保・定着化に向けた取組事例集」を、令和4年度(2022年度)に「酪農ヘルパーの待遇改善に向けた取組事例集」を作成し、道のホームページで公表するなど、その事例の普及に取り組んでまいりました。
利用組合等は、令和5年(2023年)8月1日現在、道内で86組織あり、道東や道北などの酪農専業地帯では、ほぼすべての市町村に設立されており、持続的・安定的な組合運営のしていくため酪農ヘルパーの確保や育成などに取り組んでいるものの、ヘルパー人員数は減少しており、要員の確保と定着化が喫緊の課題となっています。
また、勤続年数の短い若手の酪農ヘルパーが多い(5年未満:45.0%、30代以下:58.6%)ことから、人材確保の取組とともに、就業後の人材育成の取組を推進することは、利用組合等の運営、ひいては酪農産業の発展にとって大変重要です。
このような中、国では酪農経営支援総合対策事業(酪農経営安定化支援ヘルパー事業)において、人材育成のための研修会への参加支援や、学生のインターンシップ実施支援、専任ヘルパー候補となる学生への修学支援など、酪農ヘルパーの確保・人材育成に関する幅広い支援を実施しているところです。
このため、道では令和5年度(2023年度)に利用組合等における人材の確保・育成の取組について調査することとし、北海道農業協同組合中央会及び地域の利用組合等の方々の御協力の下、取組事例を取りまとめましたので、参考としていただき、利用組合等の持続的な発展の一助となれば幸いです。