ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトの概要
本プロジェクトは、ニュージーランド政府及びフォンテラ社が資金を提供し、ファームエイジ株式会社が窓口となっている取組で、北海道とホクレンが協力しています。
放牧における牧草地の利用効率と酪農経営の採算性向上を目的として、平成26年8月から2年間のプロジェクトとして開始した後、道内4地域の調査対象農家の追跡調査を行うため、プロジェクトを平成30年3月まで延長しました。
4年間に及ぶ取組みの一区切りとして、平成30年7月に結果報告会を開催しました。今後はさらに2年間、2戸の調査対象農家を対象としたフォローアップ調査・実証を行い、さらなる放牧技術の普及につなげていくこととしています。
1.プロジェクトチーム
キース・ベタリッジ(農業科学者)
土壌、草地、動物科学のスペシャリスト
ガビン・シース(農業科学者)
放牧、草地学の世界的第一人者
デビッド・マッコール(DAIRY NZ ゼネラルマネージャー)
家畜栄養学のエキスパートであり、酪農経営ベンチマークの専門家
ラッセル・マックデービッド(フォンテラ社 国際部 コンサルタント)
酪農技術、ファームデザイン、機械、施設等の投資効率についてのスペシャリスト
ニュージーランド大使館
フォンテラジャパン株式会社
ファームエイジ株式会社
日本の窓口業務、情報収集のコーディネート担当
2.プロジェクトの経過
1)調査フェーズ1(平成26年8月~11月)
調査対象農場の選定
高原牧場(天塩町) 吉川牧場(足寄町) 藤田牧場(別海町) 大塚牧場(浜中町) 酪農王国(浜中町)
計5ヶ所
2)調査フェーズ2(平成26年12月~平成27年11月)
冬期間の貯蔵飼料や放牧期間の牧草成長率等の調査分析
3)調査フェーズ3(平成27年12月~平成28年3月)
調査継続とデータ分析・現地指導の実施
4)追跡調査・現地指導の実施(平成28年4月~平成30年3月)
5)中間報告会の開催
プロジェクトの報告会を毎年開催し、調査の進捗や調査対象農場の改善状況等について、関係機関・団体との
情報共有を図っています。また、調査対象農場でのフィールド勉強会も併催し、放牧を実践している農家や新規就
農者と意見交換を行っています。
中間報告会 フィールド勉強会
【第1回】
日_時:平成27年7月31日(金) 13:30~16:00
会_場:かでる2・7 4階会議室
出席者:農業者及び関係機関・団体の担当者 約100名
内_容:キース・ベタリッジ氏による中間報告 ほか
日本草地畜産種子協会放牧アドバイザー 須藤純一氏による講演
【第2回】
日_時:平成28年6月3日(金) 13:30~16:00
会_場:北農ビル 19階会議室
出席者:農業者及び関係機関・団体の担当者 約70名
内_容:キース・ベタリッジ氏による中間報告 ほか
ファームエイジ株式会社社長 小谷栄二氏
フォンテラジャパン株式会社社長 斎藤康博氏
浜中町農業協同組合代表理事専務 高岡透氏による講演
【第3回】
日_時:平成29年5月19日(金) 13:00~16:00
会_場:北農ビル 19階会議室
出席者:農業者及び関係機関・団体の担当者 約70名
内_容:キース・ベタリッジ氏による中間報告 ほか
酪農学園大学 荒木和秋特認教授
プロジェクト参加農家 高原弘雄氏による講演
6)結果報告会の開催
日_時:平成30年7月6日(金) 13:30~17:00
会_場:第2水産ビル 8階BC会議室
出席者:農業者及び関係機関・団体の担当者 約50名
内_容:キース・ベタリッジ氏による講演
プロジェクト参加農家による成果報告 ほか
3.プロジェクトの中間報告(第3回中間報告会)
1)高原牧場の概要
2)キース・ベタリッジ氏からの提案
3)プロジェクト中間報告
4.プロジェクト結果報告会
- 1)講演「調査結果報告と北海道酪農の可能性」 キース・ベタリッジ氏
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- 2)成果報告