プルサーマルとは
「プルサーマル」とは、原子力発電所から出る使用済燃料を再処理して回収されるウランやプルトニウムからMOX燃料を作り、このMOX燃料を軽水炉(泊発電所のような原子力発電所)で利用することをいいます。
泊発電所3号機におけるプルサーマル計画
泊発電所におけるプルサーマル計画については、平成20年4月に北海道電力(株)から道及び地元4町村に対し安全協定に基づく事前協議の申し入れがあり、学識経験者からなる有識者検討会議を設置し検討した結果、平成21年3月に事前了解の回答を行っています。
なお、平成23年3月の福島第一原発事故の発生を受け、道としては、プルサーマル計画に係る手続きは慎重に対応すべきと考え、その旨北海道電力(株)に申し入れを行っており、北海道電力(株)においても「今一度立ち止まって整理したい」としています。
プルサーマル計画に係る主要経過
H20.04.18 安全協定に基づき北海道電力(株)から事前協議の申し入れ
H20.12.24 プルサーマル計画に関する有識者検討会議(計9回開催)が最終報告書を策定
H21.03.05 事前了解することとし、この旨を北海道電力(株)に回答
H21.03.09 北海道電力(株)が経済産業大臣に原子炉設置変更許可申請
H22.12.22 泊発電所3号機営業運転開始
H22.11.26 経済産業大臣が北海道電力(株)の原子炉設置変更許可申請を許可
H23.03.11 東日本大震災・福島第一原発事故発生
関連資料
安全協定に基づく事前了解関係
有識者検討会議関係
プルサーマルQ&A
このQ&Aは、プルサーマル計画に関する有識者検討会議における検討結果、道議会での議論やその対応などを踏まえて、プルサーマルについてできるだけ多くの道民の皆様に知っていただくために、平成20年度に北海道において作成したものです。
環境試料中のプルトニウム確認調査
この調査は、プルサーマル計画に関する有識者検討会議の付帯意見を踏まえ、泊発電所環境保全監視協議会で検討し作成した「環境試料中のプルトニウム確認調査実施要領」に基づき実施するもので、地域住民の安心確保の観点から、発電所からのプルトニウムの影響がないことを確認するため、MOX燃料初装荷前後において、環境中のプルトニウムの放射能レベルを確認するものです。
現在はMOX燃料装荷前調査を実施しており、令和5年度の結果は以下のとおりでした。
その他
上記「精査結果報告書」は、北電の第三者委員会が取りまとめた調査報告書において不適切とされた事項について整理し、道が保有する関連資料等との突合による事実確認を行い、不適切とされた事項によるシンポジウム等の開催や意見募集における影響、「プルサーマル計画に関する有識者検討会議」の提言(最終報告)への影響及び事前了解への影響について精査し、道の見解を取りまとめたものです。