第21回(2022年度)「北方領土の日」ポスターコンテストの選考結果と入賞作品を紹介します。
最優秀賞作品一覧
【最優秀賞(総合)】
小紫 萌菜 さん
(岡山県立大学)
〈審査員講評〉
時間を象徴する砂時計のモチーフと、両島を繋ぐ空と海の青が印象的な、まさに今の日本と北方領土の関係性を表すような作品になっています。
北方領土のサイズは控えめながらポイントカラーを使い中心に配置することで、目がいくようにデザインされています。
時が止まっている静けさを表現しつつも、北方領土についての問題を再認識させる、インパクトのあるデザインとなっています。
【最優秀賞(大学・専門学校)】
村田 千花 さん
(北海道芸術デザイン専門学校)
〈審査員講評〉
エトピリカから見た視界の広さや北方領土との距離感が上手に表現されています。
イラストのダイナミックな表現とは対照的に右上に小さく置かれた文字が、今の北方領土の状況を語るには充分なメッセージとなっています。
動物の自由さと人間が抱える問題の対比が上手く表現されている作品です。
【最優秀賞(高校)】
天田 るな さん
(群馬県立高崎商業高等学校)
〈審査員講評〉
両島を結ぶ「空」と「海」と生き物。そして北海道と北方四島が巧みな画面構成によって表現されています。
多くの色を使いながらも、色調を抑えたグラデーションによって、全体的にまとまっています。
北方領土のモチーフとなる動物たちのシルエットが背景から浮かび上がり、今はすぐに行くことのできない故郷への心情を表しているようです。
【最優秀賞(小学)】
戸村 翔 さん
(千歳市立泉沢小学校)
〈審査員講評〉
動物と豊かな自然が紙いっぱいに描かれていて、楽しい気持ちになります。
紙からはみ出すくらいの大きな熊と北方領土が力強く描けていて、見る人に伝えたい「北方領土の日」の文字は目立つ色で工夫がされています。
北方領土を見つめる熊の優しい表情が、明るい未来を想像させてくれる作品です。
【最優秀賞(中学)】
旭田 美月 さん
(旭川市立東明中学校)
〈審査員講評〉
北方領土の形の雲を背に、勢いよく波を蹴ってやってくるシャチの動きが細かく丁寧に描かれている作品です。
「北方領土の日」の文字を目立つ色で立体的に描いているのもポスターとして効果的です。
渡ってくるシャチの群に、いつか私達も自由に行き来ができたらという想いが伝わってきます。
入賞作品一覧
入賞者一覧
応募数
一般の部:179点、こどもの部:222点、ぬりえ:206点
選考会
- 選考会日時
令和4年(2022年)11月7日(月)13:30~ - 選考会出席者
堀 じゅん子(北海道デザイン協議会 理事)
北村 千鶴(北海道デザイン協議会 理事)
二ノ宮 信広(北海道デザイン協議会 理事)
由川 孝典(公益社団法人北方領土復帰期成同盟 参事)
石川 政宣(公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟 総務部長)
千葉 真一郎(北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策課 課長補佐)