最優秀賞
福島県いわき市
髙橋洋平さんの作品
「今でも故郷」
【審査会座長講評】
「北方四島は大切な故郷であることを忘れないで欲しい」というメッセージを、ほっこりとしたアニメーションで表現しており、最後まで見入ってしまった。
メッセージの明確さ、そしてそれをしっかりと伝える表現力がこの作品にはあり、足を止めて見ずにはいられなくなる構成力に感心せずにはいられない。
おばあちゃんと娘という世代の離れた二人の会話劇で展開させることで、「次の世代へ思いを繋いでいきたい」という意図を表現している点においても、秀逸であることを付け加えておきたい。
優秀賞
北海道札幌市
藤尾仁志さんの作品
「受け継がれた情熱が紡ぐ未来 〜標津町〜」
【審査会座長講評】
北方四島の隣接地域である標津町が、ただ単に漁業が盛んな町を作ってきたのではなく、未来に希望が持てる町を作ってきたという新たな町の価値観に気づかせてくれた。
大変な時期を乗り越え、そしてこれからも乗り越えていくという町民の強い意志の表情を捉えたインタビューは、撮影者がしっかりと心通わせたコミュニケーションを町民と取ってきたことを証明している。
美しい映像は言うまでもないのだが、映像を見せることではなく、町とそこで生活する人々を魅せたことに敬意を評したい。
東京都中野区
桜庭ハルヒさん、ふぁーどぅぬぅさんの作品
「忘れないで、私たちの土地」
【審査会座長講評】
故郷が奪われ、故郷に帰れない悲しみを、イラストとアニメーションで見事に表現している。
伝えたいメッセージを明確に持ち、どの世代にも受け入れやすいビジュアルのアニメーションで表現し、1分間という短い時間の中、わかりやすいストーリーで展開させることが出来ていることに作り手の才能を感じる。
北方四島を返して欲しいという直接的な表現はないが、故郷の大事さを訴えかけ、「帰れる故郷を返して欲しい」というメッセージで、直接的な表現以上に共感を生むものに仕上げたことを評価したい。
北海道羅臼町
羅臼町 地域おこし協力隊 佐脇星さんの作品
「【1分解説】北方領土って知ってる?」
【審査会座長講評】
テンポの良いイラストとナレーションで、1分間の中に多くの情報を入れ込んだことに拍手を送りたい。
また、情報はただ羅列したのではなく、筋道立てて展開させており、視聴者の頭の中に入ってきやすい工夫がされていた。この1分間の情報を、起承転結を持って並べていくためには、おそらくこの何十倍もの情報を頭の中に入れ整理し、アウトプットしたのだと推察する。
「北方領土を説明してください」と言われたならば、迷うことなくこの作品を見せる。そんな作品を作ってくれたことに感謝を述べたい。
佳作
福島県いわき市
髙橋洋平さんの作品
「返還を諦めるな」
福島県いわき市
髙橋洋平さん、井上和幸さんの作品
「返せ」
北海道江別市
土肥柊陽さんの作品
「北方領土問題とそれに伴う漁業への影響」
北海道北見市
北海道北見柏陽高等学校放送局の作品
「北海道、描けますか」
愛知県名古屋市
荒木田朋子さんの作品
「なんとなくわかる北方領土問題」
奨励賞
北海道札幌市
佐藤潤季さんの作品
「心はそこに」
愛知県名古屋市
横山浩康さんの作品
「北方領土隣接地域の美味しいを紹介するよ」
北海道岩見沢市
北海道岩見沢緑陵高等学校放送局の作品
「日本でいま実際に起こっている問題」
鹿児島県鹿児島市
ねこのほぞ チームKさんの作品
「私たちの関心が、北方領土を守る。」
北海道佐呂間町
北海道佐呂間高等学校放送局の作品
「北方領土についてみんなで考えよう!」