平成28年は、道有林が明治39年に創設されてから、110周年にあたります。
北海道では、皆様にもっと道有林のことを知っていただくため、110周年記念の取組を行いました。
オープンデータについて
「道有林の変遷及び昔の森づくりの様子(昭和30~40年代)並びに道有林創設110周年記念誌」の情報はオープンデータとして自由に二次利用することが可能です。(CC-BY)
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創設された経緯
明治39年(1906年)、林業経営の模範を示し道財政を援助する目的で、国から「模範林」が譲渡されました。また、明治44年(1911年)から大正11年(1922年)までの間に、市町村財政へ寄与する目的で、「公有林」が同様に国から譲渡されています。これら模範林と公有林を併せて、創設されたのが道有林です。
本道の森林の1割を占める道有林は、道民共通の財産として地域の振興や道民の生活の向上に貢献しながら、北海道の歴史とともに歩んできました。
道では、道民の皆様から負託された道有林を、これからも適切に整備・管理し、年輪を一つひとつ重ねながら、地域に親しまれ、地域に誇れる森林として、次の世代にしっかりと引き継いでまいります。
道有林の変遷
和暦 | 変遷 |
---|---|
明治39 | 国から「模範林」18万8千ヘクタールの譲与を受ける |
明治44 | 模範林9箇所に北海道地方費森林事務所を設置 |
大正11 | 国から「公有林」45万ヘクタールの付与が決定、逐次交付が始まる |
昭和22 | 「公有林」の編入が完了 |
昭和24 | 「北海道地方費有林」から「北海道有林」に改称。14の林務署を設置 |
昭和31 | 名寄林務署を分割し、美深林務署を新設 |
昭和33 | 池田、興部林務署を分割し、それぞれ浦幌、雄武林務署を新設 |
昭和37 | 岩見沢、滝川林務署の一部を分割し、当別林務署を新設 |
昭和40 | 企業会計方式を導入 |
昭和41 | 道有林創設60年 |
昭和51 | 道有林創設70年 |
昭和61 | 道有林創設80年 |
平成4 | 当別林務署を廃止し、岩見沢林務署に統合。各林務署の事業所を廃止 |
平成6 | 17林務署から13道有林管理センター、4林務署に再編 |
平成8 | 道有林創設90年 |
平成9 | 企業会計から特別会計へ移行 |
平成14 |
特別会計から一般会計へ移行。道有林管理センターを「森づくりセンター」に改称。4林務署を森づくりセンターに統合 |
平成16 | 森づくりセンターが支庁の出先機関となる |
平成18 | 道有林創設100年 |
平成22 | 支庁制度改革に伴い、森づくりセンターを「森林室」に改称 |
平成28 | 道有林創設110年 |
昔の森づくりの様子(昭和30~40年代)
植林作業 | まさかりによる伐採作業 | 馬そりによる木材搬出 |
道有林創設110周年の取組
北海道では、皆様にもっと道有林のことを知っていただくため、次の取組を行いました。
(1)記念誌の作成
道有林創設110周年を記念し、記念誌を作成しました。
以下からダウンロードできますので、ぜひご覧下さい。
【表紙】(1頁) | |
【はじめに】(1頁) | |
【目次】(1頁) | |
○沿革(1頁) | |
○道有林の位置(1頁) | |
○管理面積(1頁) | |
○森林の概要(2頁) | |
○組織と会計制度の変遷(1頁) | |
○道有林基本計画(1頁) | |
○保安林(1頁) | |
○自然公園(1頁) | |
○各事業の紹介(5頁) | |
○トピックス(保残伐施業の実証実験)(1頁) | |
○トピックス(森林認証の取組)(1頁) | |
<各管理区の紹介>(1頁) | |
・空知管理区(2頁) | |
・後志管理区(2頁) | |
・胆振管理区(2頁) | |
・日高管理区(2頁) | |
・渡島東部管理区(2頁) | |
・渡島西部管理区(2頁) | |
・上川南部管理区1P(1頁) | |
・上川南部管理区2P(1頁) | |
・上川北部管理区(2頁) | |
・留萌管理区(2頁) | |
・網走東部管理区(2頁) | |
・網走西部管理区(2頁) | |
・十勝管理区(2頁) | |
・釧路管理区(2頁) | |
○トピックス(カーボン・オフセットの取組)(1頁) | |
【資料編】(1頁) | |
○立木販売事業(3頁) | |
○造林事業(5頁) | |
○林道事業(5頁) | |
○治山事業(10頁) | |
○道有林を管理する森林室(1頁) | |
【裏表紙】(1頁) |
(2)記念行事の開催
道有林創設110周年を記念し、各森林室等の主催による木育行事を開催しました。
開催した木育行事については、こちらをご覧ください。
→ 道有林創設110周年記念行事一覧 (PDF 163KB)
なお、記念行事では、参加者の皆様に道有林創設110周年チラシを配布しました。
道有林のアイドルキャラクター、クマゲラの「キキタ」
(3)G7伊勢志摩サミットへの協力
道有林創設110周年を記念し、平成28年5月に開催された「G7伊勢志摩サミット」の運営に係る温室効果ガス排出量をカーボン・オフセットする取組に対し、道有林のオフセット・クレジット400トンを提供しました。
【関連リンク】 G7伊勢志摩サミットのカーボン・オフセットへの協力法人・自治体の募集について(J-クレジット制度のページ)