保持林業の実証実験(REFRESH)

保持林業の実証実験について

背景

道内の人工林は利用期を迎え、今後、主伐面積の増加が見込まれる一方、道では、平成24年度に北海道生物多様性の保全等に関する条例を制定するなど、公益的機能と効率的な木材生産を両立する森林の取扱いは一層重要性を増しています。

このため、道と道内研究機関が連携し、近年、世界的に研究が進められている主伐時に一部の樹木を残す「保持林業(ほじりんぎょう)」について、生物多様性保全、水土保全等の公益的機能や木材の生産性への影響を調べる国内初の大規模実証実験を行うこととし、平成25年5月15日に、道と国立研究開発法人森林研究・整備機構、国立大学法人北海道大学農学部、地方独立行政法人北海道立総合研究機構の4者で「保持林業の実証実験(Retention Experiment for plantation FoREstry in Sorachi,Hokkaido(REFRESH))」に関する協定を締結しました。

令和5年3月には第3期となる協定を締結し、引き続き、各機関と連携を図りながら調査・研究を行います。

*第3期協定より、「保残伐施業」を「保持林業」へ名称を見直ししています。

単木中量保持区.JPG

「保持林業」とは

 「保持林業(ほじりんぎょう)」とは主伐時に一部の樹木を残して複雑な森林構造を維持する伐採方法により、皆伐では失われる老齢木、大径木等を将来的に確保し、多様な生物の生息地としての機能等を維持する森林管理をいいます。

本実験では、道有林空知管理区のトドマツ人工林を対象に、1伐採面の大きさを5~7ha程度に設定し、保持木(主伐時に伐採せず残した樹木)の割合を変えた5つの実験区(皆伐・少量・中量・大量・群状)と3つの対照区(小面積皆伐・広葉樹天然林・伐採なし)を3セット配置しており、保持木の割合や伐採方法の違いによる生物多様性や水土保全機能、木材の生産性に対する影響等について検証しています。

枝条羽化トラップ3.JPG 水量計測・水質調査装置.png伐木造材功程調査.png

関連リンク

カテゴリー

森林海洋環境局道有林課のカテゴリ

cc-by

page top