変化に対応した定置漁業経営への構造改革の取組み
秋サケは本道を代表する重要な魚種であり、その9割を漁獲する定置網漁業は関連産業の裾のも広く地域の基幹となる漁業の一つです。
令和元年度は、近年の漁獲量の大幅な減産を受けて、秋サケ資源対策協議会を開催し、令和2年度から資源の早期回復対策に着手しました。
しかしながら、資源回復までは時間を要するのでそれまでの間、秋サケ定置漁業や増殖事業を継続できるよう、経営対策などの取組みを複合的に講じる必要があります。
北海道では、将来にわたって定置漁業を存続させつつ、漁業生産力の維持・発展を目指すため、現在の資源状況や社会経済状況に見合った漁業体制の見直しを行い、各地域の状況に見合った経営の効率化等を関係漁業者が検討できるよう、有識者と意見交換を行い令和3年3月に「定置漁業に係る漁場の有効活用の考え方」をまとめました。
定置漁業を営む皆様は、自らの経営状況の確認や見直しを行い、必要な経営の合理化等を検討し可能なものから取組んで頂くとともに、道では、今後も定置漁業が地域の機関漁業として持続できるよう、地域の検討や取り進めを支援していきます。
令和3年3月
北海道水産林務部水産局漁業管理課