北海道函館市戸井町にイワシやサバの死骸が大量に漂着した原因について、海外の一部メディア
がALPS処理水との関係を連想させる報道を行いました。
今回の事象について、地方独立行政法人北海道立総合研究機構 水産研究本部 函館水産試験場
では、「魚が低水温の海水に遭遇したり、イルカなどに追われて打ち上げられた可能性などが考え
られる。」との見解を示しており、水産庁では、「水産庁はおもに魚を、環境省はおもに海水を含
めモニタリングをしているがいずれも検出限界値未満という結果であり、同様の海岸漂着の事例は
過去にも各地で起きている。」とコメントしています。
北海道内では、ALPS処理水放出前から同様の事象が発生しており、道では国に対して、科学
的根拠に基づいた報道発信がなされるよう申し入れを行っています。
また、外務省では、在英日本大使館を通じて、報道を行ったメディアに対して、「科学的根拠に
基づかず、あたかもイワシ類の漂着とALPS処理水の放出に関連があるかのような報道を行って
いることは不適切である。」と申し入れをしたところです。
道では、国に対し、国内外において、科学的根拠に基づいた正確な情報発信がなされるよう引き
続き求めるとともに、科学的根拠に基づいた情報発信に努めてまいります。