北海道には3種のウグイが生息します
北海道には3種のウグイ属の魚が生息しますが、ウグイと同属のマルタ、エゾウグイとは、産卵期に婚姻色(成魚が繁殖期にのみ示す平常と違う体色)が出ないと見分けるのは困難とされています。3種とも体色は銀白色で丸みを帯びており、体長はウグイが20~35cm、マルタが35~45cm、エゾウグイが15~25cmで、うろこの数もそれぞれ異なります。またウグイ属の魚は海に下りる陸海型と一生河川で過ごす淡水型があり、マルタはすべてが海に下り、エゾウグイはすべてが淡水域に生息します。
産卵生態は3種ともほぼ同じで、5~7月にかけて主に雨の後に川の中流で行われます。食性は雑食で、魚類、昆虫などのほか植物までも餌とします。
専門に営まれる漁業はなく、湖沼でほかの魚種に混じって漁獲されるか、ワカサギの卵を食う害魚として駆除されるのがほとんどです。
一般的には食べても味が悪く、食用になることはほとんどありません
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