背面いっぱいに広がる一枚びれ
背面いっぱいに広がる背びれと、大きく丸い胸びれが特徴。体色は生息地の環境により黄色、茶褐色、暗緑色、灰色など変化に富みます。秋から冬にかけて黄色みが強まる個体は婚姻色(成魚が繁殖期にのみ示す平常と違う体色)の雄で、この体色の変化は産卵期に限ってみられる現象です。
北海道では日本海側と渡島半島沿岸に多く分布し、岩礁域や転石帯に好んで生息します。産卵期は9~11月。産卵後、孵化するまで卵の世話は雄が行い、雌は卵から離れますが、自分で産んだ卵を食べに戻ることもあります。またアイナメはなわばりをつくり、同種、多種を問わず侵入者を激しく攻撃する性質をもちます。
旬は5~7月で柔らかい白身肉は脂ののりもほどよく、刺身、塩焼き、煮付けなどでおいしく食べることができます。
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