白くて光沢のある貝は手触りも滑らか
殻は前後に長い楕円形で厚く、膨らみが少なく平べったい形状です。殻表は白く、殻の内面は白~橙色。サクラガイと近縁の貝であり、この種の仲間では最も大型の貝です。
北海道各地の潮間帯から水深20mまでの海底に分布し、河川水の流入が少ない砂泥底に潜って生息します。漁場はウバガイまたはバカガイと重複しており、それらの混獲物として扱われる場合が多いですが、余市町ではサラガイを主対象とした漁業が行われています。
殻付の活貝で出荷され、刺身、串焼き、酒蒸し、和えもののほか、炒めものの具としても使用されます。珍味としては「ワイン漬け」もあります。
近年、消費拡大に伴いサラガイの産業的価値が高まってきており、今後は資源管理を行う必要性もあるとみられています。
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