その大きさに驚く北海道のアサリ
殻は横に長い楕円形で厚く、膨らみも強め。殻の頂上部を中心とする同心円状の成長脈(成長が鈍る時期に形成されるしま模様)と放射状に広がった模様とが交差して布目状となります。
北海道沿岸のほとんどの砂浜域に分布し、水深10mまでの砂泥から砂れきの海底に殻長の約1~2倍の深さまで潜って生息します。産卵は夏に1回行われ、一般に春から秋にかけて成長し、水温の低下する冬はほとんど成長しません。
漁法は干潟での熊手を使った手掘りが最も一般的ですが、「あさりはさみ」を用いた漁法などもあります。また、漁獲対象は、本州以南では殻長1.5~3cmであるのに対して、北海道では4cm以上であるため、本州以南の人々は北海道のアサリを見るとその大きさに驚くようです。
良いだしが出るので、みそ汁をはじめ、和洋中いろいろな料理の食材として利用されます。
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