絹糸のように細い筋肉繊維の肉は甘みがたっぷり
甲は丸みのある三角形でやや平たく、体は黄褐色。甲の各域は深く分かれ、鰓域(甲の中央部の心臓が位置する部分)の側縁で斜め後方に走る顆粒状の列が八の字をなします。
北海道では日本海側とオホーツク海側に分布し、主に大陸棚縁辺部の水深200~450mの海底に生息します。
オホーツク海での産卵は5~6月が中心です。産卵に先立ち交尾が行われますが、それは雌が成体に達する脱皮(最終脱皮)直後に行われ、この時に体内の受精嚢に精子を蓄え、その後数回の産卵時にその精子を用いて受精します。
以前は缶詰加工が大部分でしたが、現在は、脚だけを甲からはずしてゆでるか、丸ごとゆでて出荷するものが増えています。肉は脚やはさみの部分に多く、筋肉繊維が絹糸のように細く甘みがあります。
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