全国林業経営推奨行事の受賞者について

令和6年度「第63回全国林業経営推奨行事」受賞者について

 令和6年度「第63回全国林業経営推奨行事」(主催:公益社団法人 大日本山林会)において、北海道内から5者(個人5名)が農林水産大臣賞及び林野庁長官賞を受賞されましたのでお知らせします。

受賞者の概要

農林水産大臣賞

影山(かげやま) 盛一(もりいち) 氏 (網走郡美幌町)

父から譲り受けた山林の管理を行ない、自らの施業技術の研鑽に努めてきました。その森林経営で得た収益を所有林の整備や森林の購入費用に投入してきた結果、所有面積は60haから93haまで拡大されるなど意欲的に林業経営に取り組んでいます。

施業の効率化を図るために、率先して近隣の所有者に共同伐採や植栽を提案し、施業箇所の集約化を進めています。

主伐・間伐で発生した林地未利用材においては、無駄にすることなく、牛舎の家畜敷料として地元の酪農事業体へ販売し、未利用材の有効利用に繋げています。

 

 

 

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林野庁長官賞

横田(よこた) 五郎(ごろう) 氏 (芦別市) 

父の代から植林を始め少しづつ規模拡大を行い、現在は25haの山林を所有しています。

所有林の約8割を占める人工林が収穫期を迎えていることから、計画的に主伐・再造林を実施しており、林地の環境や地形条件に応じて、複層林施業や大径材生産を目指した長伐期施業を導入するなど、多様で健全な山づくりを目指した施業を実施しています。

2林野庁長官賞横田優良樹種(グイマツ雑種F1)15年生【夏】.JPG

(さだ)(もり) 裕一(ゆういち) 氏 (上川郡当麻町) 

家業であった農業に従事する傍ら所有する山間地域を有効利用するために、特用林産物である椎茸生産を始め、農林複合経営を実践しています。

所有林の資源構成は40年生を超える林分が大部分を占めているため、今後計画している間伐や主伐・再造林は近隣の森林所有者と集約を行い低コスト化に取り組むこととしています。

4貞森.JPG

渡邊(わたなべ) 三七一(みないち) 氏 (紋別郡遠軽町) 

施業の特徴は、近隣所有者と同時期に森林施業を行い集約化・低コスト化に取り組んでいます。仕事柄、山林の売却相談を受けることも多く、継承されない人工林を引き取り、規模拡大を実践しています。

所有山林のうち、高齢級人工林については、主伐・再造林を進め齢級構成の平準化に取り組んでいます。

3渡邊三七一間伐、枝打ちされた54年生アカエゾマツ林分.JPG

清原(きよはら) 賢一(けんいち) 氏 (標津郡中標津町) 

所有林のカラマツ類は、木材生産と防風機能の発揮の両立を図り、良質な大径材の生産を目指しています。

人工林施業に適さない林地は、天然林施業を行い適正な密度管理を行いつつ、資源の保続と収穫の永続性を図るなど、木材生産機能と公益的機能を高度に発揮できるよう多様な森林づくりを行っています。

5清原02_林相写真【清原】.JPG

全国林業経営推奨行事について

1 趣 旨

 森林の適正な管理並びに林業の技術及び経営の改善に努め、森林の有する多面的機能の発揮及び林業の持続的かつ健全な発展に寄与している森林の管理経営体を表彰するもの。

 本行事は、農林水産省及び日本農林漁業振興会主催の「農林水産祭」の参加行事となっている。

2 主 催

 公益社団法人 大日本山林会

3 令和6年度受賞者の概要(全国)

4 表彰式

 令和6年11月7日(木)にイイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)で開催

北海道の受賞者について (過去10カ年分)

 北海道における過去10カ年の受賞者は下記のとおりです。

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森林海洋環境局成長産業課のカテゴリ

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