Q1.森林認証制度は法律ですか?
A1.法律ではありません。行政や企業から独立した第三者機関(認証機関)により、一定の原則と基準に照らして評価・認証する制度です。
Q2.森林管理認証の審査は具体的にどのような内容で行われているのですか?
A2.審査機関(SGEC森林管理認証の場合)は、次の7つの基準等に当該森林経営が適合しているかどうかについて、計画書等の書類の確認、森林の管理状況の把握、利害関係者との面談等により審査します。
- 基準1:認証対象森林の明示及びその管理方針の確定
- 基準2:生物多様性の保全
- 基準3:土壌及び水資源の保全と維持
- 基準4:森林生態系の生産力及び健全性の維持
- 基準5:持続的森林経営のための法的・制度的枠組み
- 基準6:社会・経済的便益の維持及び増進
- 基準7:モニタリングと情報公開
※詳しくはFSCジャパンまたはSGEC/PEFCジャパンのホームページをご覧下さい。
Q3.森林認証を取得すれば、どんなメリットがありますか?
A3.森林所有者(造材業者などを含む):森林認証材の市場でのシェアの獲得や、伐採・作業道の敷設などに対し、環境NGOや地域住民から反対・非難され、事業が停止するような経営上のリスクの低減が期待できます。
企業:現状では、世界的には欧州などの一部の国などにおける建築市場、国内では紙原料などにおいて一定の森林認証材の需要があり、こうした市場において受注獲得機会の増加が期待できます。
また、林業・木材関連以外の企業においては、森林認証のロゴマークが付いた原材料や製品を調達、生産、販売、あるいは使用することで、企業の社会的責任を果たすのみでなく、企業価値の向上を期待できます。
地域:地域の森林所有者や企業などが一体となって森林認証を取得するとともに、関係者が連携して森林認証材の加工・流通体制を構築することで、適切な森林の整備や保全をはじめ、地域材のブランド化や販路拡大に取り組むこととなり、地域林業の底上げや活性化、特色のある地域づくりにつながります。
Q4.森林認証製品にはどのような物がありますか?
A4.現在、比較的、一般消費者の目に触れる機会が多い物として、コピー用紙やノート、メモ帳などの紙製品で多く使用されています。そのほか、道内では、住宅、木工品、エッセンシャルオイル、木炭、ペレットなどに使用されています。
また、近年は、大手飲料メーカーが製造する商品のパッケージ、飲食業界が店舗で提供するペーパーカップやナプキン、その他にも、様々な企業で包装資材などに森林認証材を使用するようになってきています。
Q5.森林認証製品にどのようにマークがついていますか?
A5.以下は、ほんの一例ですが・・・