早川北限サワグルミ林

貴重な森林の区分

南限、北限、隔離分布等分布限界に見られる森林(サワグルミ北限地帯)

森林の特徴

当該森林は、サワグルミのほかにブナ、ハリギリ、イタヤカエデなどからなる落葉広葉樹林となっています。サワグルミは沢沿いの土石流段丘、洪水段丘及び斜面下部に生育しており、ヘクタール当たり本数率が42パーセント、蓄積率が86パーセントを占めるなどサワグルミ主体となっています。
サワグルミの北限は、ブナの北限地帯となっている黒松内低地帯付近(北緯42度50分)よりもさらに南側に約80キロメール下った日本海側の八雲町(旧熊石町)と太平洋側の大沼を結ぶほぼ北緯42度5分付近とされており、北海道ではその南端部にのみ分布が限られています。
当該森林は、松前半島でのサワグルミ林を調査した中でサワグルミが最も多く、また、北限地帯の中でもまとまって多く生育している森林なので、貴重性が高いと考えられます。

森林の現況

サワグルミ林1

【樹種構成】
サワグルミ、ブナ、イタヤカエデ、シナノキ
【本数(ヘクタール当たり)】
532本(サワグルミ213本)
【蓄積(ヘクタール当たり)】
360立方メートル(サワグルミ312立方メートル)
【平均胸高直径】
23センチメートル(サワグルミ37センチメートル)
【平均樹高】
15メートル(サワグルミ23メートル)
(平成20年調査)
(樹高は、樹高曲線(ネスルンド式)により算出)
(蓄積は、北海道立木幹材積表(中島式材積計算式)により算出)

ネブサ沢

ネブサ沢と石崎川の合流地点です。ここから上流に向かい、毎木調査しました。

サワグルミ林2

設定箇所は、2団地となっていますが、この森林は奥側の箇所です。

位置図

位置図

(拡大図)

拡大図

※地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1の地形図を使用。(承認番号:平29情使、第419-GISMAP39614号)

・上ノ国市街から南へ約15キロメートル。
・現地までは、石崎川を渡らないと到達できません。川幅は広く、水量も多いので非常に危険です。

【問い合わせ先】
〒049-1517
松前郡松前町字朝日495番地9
渡島総合振興局西部森林室
電話:0139-42-2013
メールアドレス:atsumori.11@pref.hokkaido.lg.jp

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