奥幌内クロエゾマツ巨木の森

貴重な森林の区分

大径木が比較的まとまって多く生育しており、原生状態がよく保たれている森林

森林の特徴

当該森林は、クロエゾマツ、トドマツの針葉樹が大部分を占める針葉樹林となっています。広葉樹はダケカンバ、ミズナラ、ハリギリなどが若干見られます。針葉樹・広葉樹ともに大径木が比較的多く生育しているため、ヘクタール当たり蓄積が677立方メートルと高蓄積となっています。その中でクロエゾマツは特に生育が良好であり、周囲長300センチメートルを巨木も数本見られ、胸高直径が最大で108センチメートルの巨木があります。その他にトドマツ、ダケカンバ、ミズナラは胸高直径80センチ程度の大径木が多く生育しています。また、所々にクロエゾマツ、トドマツの倒木更新が見られ、更新状態は良好です。
現在、これだけ大径木がまとまって生育している森林を他で見ることができないため、当該森林の貴重性が高いと考えられます。

森林の現況

クロエゾマツ林1

【樹種構成】
クロエゾマツ、トドマツ、ダケカンバ、ハリギリ
【本数(ヘクタール当たり)】
460本
【蓄積(ヘクタール当たり)】
677立方メートル
【平均胸高直径】
33センチメートル
【平均樹高】
15メートル

(平成16年調査)

クロエゾマツ林2

胸高直径90センチクラスのクロエゾマツがまとまって生育している状況です。

クロエゾマツ林3

倒木更新の状況です。森林自体が老齢段階となっているため、倒木が各地で見られますが、そこから新芽が出てきており、更新が順調に進んでいる様子が確認できます。

位置図

位置図

※地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1の地形図を使用。(承認番号:平29情使、第419-GISMAP39614号)

・雄武市街から南へ約35キロメートル。
・現地までは車で行くことができます。
・林内に遊歩道が整備されていますが過去に気象災害で風倒被害が発生しており、一部通行できない箇所があるかも知れません。

【問い合わせ先】
〒098-1607
紋別郡興部町字興部708
オホーツク総合振興局西部森林室
電話0158-82-2158

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