名駒北限ブナ林

貴重な森林の区分

南限、北限、隔離分布等分布限界に見られる森林(ブナ北限地帯)

森林の特徴

当該森林は、ブナのほかにミズナラ、ダケカンバ、ホオノキ、シナノキなどからなる落葉広葉樹林となっています。ブナは胸高直径10センチメートル程度の小径木が多くを占めていますが、30センチメートルの中径木も点在しており、中には62センチメートルの大径木も生育しています。森林全体では、蓄積はブナとミズナラが同程度で全体の76パーセントを占めています。本数はナナカマドが一番多く、ブナは全体の20パーセントを占めています。
ブナの北限は、黒松内低地帯付近(北緯42度50分)となっていますが、当該森林はブナ北限地帯の中で、ブナがまとまって生育している民有林としては、最北に位置しており、植物生態学的にも重要な森林となっていることから、貴重性が極めて高いとされています。

森林の現況

【樹種構成】
ブナ、ミズナラ、トドマツ、イタヤカエデ、ダケカンバ
【本数(ヘクタール当たり)】
692本(ブナ139本)
【蓄積(ヘクタール当たり)】
186立方メートル(ブナ70立方メートル)
【平均胸高直径】
16センチメートル(ブナ19センチメートル)
【平均樹高】
10メートル(ブナ11メートル)

(平成14年調査)
(蓄積は、北海道立木幹材積表(中島式材積計算式)により算出)

林内の状況です。写真右側の立木がブナです。

林内の状況です。写真右側の立木がブナです。

林内には遊歩道があり、毎年草刈りをしています。

林内には遊歩道があり、毎年草刈りをしています。

区域南端のブナ(境界明示木)

区域南端のブナ(境界明示木)

位置図

位置図

※地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1の地形図を使用。(承認番号:平29情使、第419-GISMAP39614号)

・蘭越町市街から南へ約11キロメートル
・登山道入り口まで車で行くことができます。
・登山道は草刈りをしていますが、傾斜地となっています。

【問い合わせ先】
〒044-0034
虻田郡倶知安町南4条西1丁目
後志総合振興局森林室
電話0136-22-1152

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