エゾシカ森林被害対策

エゾシカ森林被害対策とは

北海道におけるエゾシカの推定生息数は、令和5年度では73万頭と言われており、増えすぎたエゾシカによる樹木への食害や角擦り等の森林被害は全道に拡大しています。
エゾシカは国有林、民有林の関係なく森林を移動するため、森林被害対策を効果的に進めるためには、各森林を所管する関係機関の連携が重要です。
こうした現状を踏まえ、北海道では様々な森林被害防止対策に取り組んでいます。  

具体的な被害防止対策について

1 エゾシカ森林被害対策連絡会の設置

これまでのエゾシカ森林被害対策等を更に効果的に進めるため、国有林(北海道森林管理局)・道・北海道立総合研究機構林業試験場による連絡会を設置し、エゾシカによる森林被害状況の把握や各事業計画等の情報共有及び連携した取組等を行います。

2 エゾシカによる森林被害の発生状況について

3 森林被害を軽減する取組

エゾシカによる森林被害を軽減するためには、主な生息地である森林内での防除対策や捕獲対策が重要です。

(1)防除対策

(ア)侵入防止柵
高さ2.5mの獣害対策用ネットを植林地の周囲に設置し、エゾシカの侵入を防ぐことで食害等の被害を防止します。
(イ)苗木食害防止用保護チューブ
高さ70~180cm程度の筒を苗木に被せることで、植栽した苗木を一本一本保護し、食害等の被害を防止します。
(ウ)枝条巻き
枝払い等で取り除いた枝を幹に巻き付け、角擦り等の被害を防止します。
(エ)食害対策保護ネット
獣害対策用のネットを樹木ごとに巻き付け、苗木の食害や成木の樹皮食害等から防止します。

侵入防止柵

苗木食害防止用保護チューブ

枝条巻き

(2)捕獲対策

エゾシカ生息密度を減らして、被害の軽減を図るため、銃器による捕獲やワナによる捕獲に取り組んでいます。

エゾシカ森林被害防止強化対策事業実施要領について

今後の展望について

道では、人とエゾシカとの適切な関係を築き、地域社会の健全な発展に寄与するため、平成26年3月に制定した「北海道エゾシカ対策推進条例」に基づき、捕獲等による個体数の管理や、捕獲個体の有効活用推進など、総合的かつ計画的なエゾシカ対策を進めています。
森林整備課では、道のエゾシカ対策における方針等を踏まえ、森林被害防止に係る取組や森林内における効率的な捕獲を推進し、農林業被害の軽減を図っていきます。

◆このページの「具体的な被害防止対策について」「2 エゾシカによる森林被害の発生状況について」に掲載する「エゾシカ森林被害実面積の推移(国有林を除く)」の情報は、地図その他の画像を除き、オープンデータとして自由に二次利用することが可能です。(CC-BY)
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