保安林の種類

保安林の種類

森林のもつ公益的機能はさまざまあります。保安林はその機能に応じて17種類あります。
主な保安林の種類と、その指定の目的は次のとおりです。
【NEW】防風保安林の効果や更新方法に係る普及パンフレットが発行されました。

水源かん養保安林

水源地域の森林は、その地域に降った雨を地中に蓄えゆっくりと川に流します。これはいわば川に流れる水量の変動を少なくする「緑のダム」といえます。こうして安定した水の確保に効果を発揮し、洪水や渇水を防止する働きがあります。

水源かん養保安林

土砂流出防備保安林

森林が地表を覆うことにより、雨などによる表土の浸食を抑え、土砂の流出、崩壊による土石流の発生などを防ぎます。

土砂流出防備保安林

土砂崩壊防備保安林

地中に張りめぐされた樹木の根により山地の崩壊を防ぎ、住宅や道路、鉄道などを災害から守ります。

土砂崩壊防備保安林

飛砂防備保安林

海岸線の砂浜などを森林が覆うことで砂が飛ぶことを防ぎ、隣接する田畑や住宅を守ります。

飛砂防備保安林

防風保安林

風の強い地域で森林が壁の役割を果たし、田畑や住宅に吹き付ける風を和らげる働きをします。

防風保安林

防風保安林の多面的な効果や更新方法について紹介するパンフレットが作成されました。
「役に立つ防風林-防風保安林の更新方法-」(R5.4発行)
「防風保安林の効果と更新方法」(R2.3発行)
パンフレットは以下の北海道立総合研究機構林業試験場のページからダウンロードできます。

潮害防備保安林

海岸沿いの森林は津波や高潮のとき防壁となってその勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぎます。また海からの塩分を含んだ風を弱め、田畑への塩害などを防ぎます。

潮害防備保安林

干害防備保安林

簡易水道などの特定の水源を保全し、水が涸れ上がるの防ぎ、また良質な水源を確保します。

干害防備保安林

防雪保安林

森林が壁の役割を果たし、吹雪から道路や鉄道を守ります。

防雪保安林

防霧保安林

森林がネットの役割を果たし、霧の移動を抑えて農作物の被害を抑え、見通しをよくすることにより自動車事故の発生を防ぎます。

防霧保安林

魚つき保安林

森林が水面に陰をつくり魚類の生息環境を提供します。また海や湖などに流れ込む水の汚濁を防いだり、養分の豊かな水を供給するなどによって魚類の繁殖を助けます。

魚つき保安林

保健保安林

森林レクリエーション活動の場として、生活にゆとりを提供します。また、空気の浄化や騒音の緩和に役立ち、生活環境を守ります。

保健保安林

その他

水害防備保安林、なだれ防止保安林、落石防止保安林、防火保安林、航行目標保安林、風致保安林があります。

その他の保安林

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