北海道データブック2011_経済

 

 

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北海道の産業 - 経済

北海道の経済の現状
 北海道の生産活動により生み出された付加価値の規模を示す道内総生産(実質)は19兆5,832億円(2008年度)で、その伸びを示す経済成長率は2002年度以降マイナスの傾向が続いており、2008年度は2.0%減と4年連続マイナスとなっています。(グラフ「北海道と全国の経済成長率(実質)の推移」を参照)
 
第2次産業のウェートが低い産業構造
 道内総生産の産業別構成比は、第1次産業が3.7%(全国1.5%)、第2次産業が15.1%(全国26.1%)、第3次産業が83.9%(全国74.6%)で全国に比べ第1次産業と第3次産業が高いのに対して第2次産業は低いものとなっています。(グラフ「産業別総生産の構成(2008年度)」を参照)
 第2次産業のうち、製造業について見ると、産業全体に占める割合が8.1%(全国19.9%)で、全国の2分の1以下となっており、製造業における業種別構成を全国と比べると食料品のウェートが高く、一般機械や電気機械、輸送用機械などのウェートが低くなっています。
 
力強い産業構造の実現を目指して
 本道が経済の活力を維持し、成長力を高めていくためには、厚みと広がりのある自立型産業構造への転換を図ることが重要です。
 このため、経済波及効果の高い自動車関連産業などの加工組立型産業の集積に向けて、企業立地はもとより地場企業の参入促進、新事業・新産業の創出を図るため、産学官一体となった取り組みや企業、大学等の知的財産の戦略的な活用促進、「産業クラスター構想」の積極的な推進、バイオ関連産業など、今後の成長が見込まれる産業分野の育成に努めています。
 さらに、「食」や「観光」をはじめとする北海道ブランドの一層の向上を図るため、安全・安心な食品づくりや優れた商品の発掘・磨き上げ、道内外での販路拡大などを促進していくとともに、北海道の優位性を生かした新たな観光商品の造成やその情報発信、北海道観光を支える人材の育成などの取組により、国内外からの観光客の誘致促進に努めています。
 また、本道が持つ資源や気象条件などの優位性を生かし、今後の成長が期待できる環境産業の育成・振興を図るため、地域における環境ビジネスの発掘や技術開発等の取組の支援に努めています。
 一方、雇用情勢は依然として厳しいことから、雇用・就業機会の創出などセーフティーネットの充実や、新規開業等に取り組む事業者への支援などの雇用の受け皿づくり、さらには新規学卒者や中高年齢者の相談体制の強化など就業の促進に取り組んでいます。

 

 

 

北海道と全国の経済成長率(実質)の推移
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資料:平成20年度道民経済計算年報、平成20年度国民経済計算確報

 

 

産業別総生産の構成(2008年度)
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(注)帰属利子等を含むため構成費の合計は100とはならない
資料:平成20年度道民経済計算年報、平成20年度国民経済計算確報

 

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